第57話鍍金の勇者
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レもーーー
「オレもだよ、キリト」
これでオレとキリトの会話は終わり、オレはキリトとアスナさんに現実世界での再会を誓い、一足先に現実世界へと送り帰してもらったーーー
竜side
現実世界はすでに夜の9時05分。きっとキリトはとっくにアスナさんや未来を現実世界に帰してくれたはずだ。早く、早く行ってやらなきゃーーー
「うっ!!」
身体が痛いーーーやっぱり《ペインアブソーバ》が効いたか。それに加えて、まだ身体がガタガタなのが一番ヤバイ。でも今未来に会わなくちゃいけないんだ。
「竜くん?」
「雪乃さん?」
部屋の外から最近になって聞くようになった女の人の声がした。それはオレの兄貴、神鳴龍星の奥さんーーー雪乃さん。オレは激痛に耐えながら部屋のドアを開けて、痛みで思わず雪乃さんの肩に倒れ込んでしまった。でもお腹じゃなくて良かった、雪乃さん妊娠してるからーーー
「大丈夫なの!?」
「何もされなくて良かったですね・・・オレなんて《ペインアブソーバ》でズタズタですよ」
「大変!!早く病院に「未来の・・・」!?」
「未来のいる病院にお願いします!!」
雪乃さんが病院って言ってくれたから、思わず『未来のいる病院に』って言っちまったけどーーー入院しなきゃいけないレベルだったら絶対にそこがいい。
「・・・分かったわ。未来ちゃんは私の義妹でもあるからね」
分かってくれてた。この人は龍星と結婚するような人だから心配だったけどーーー多分、神鳴家で一番まともな人だな。
『リューセーに車出してもらうね』って言われて、それなら途中で弾達を乗せて行けると思って『後で合流しよう』と弾達にメールを送った。
「ありがとう・・・義姉さん」
オレは無意識に、雪乃さんをそう呼んでいた。
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