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ソードアート・オンライン〜隻腕の大剣使い〜
第57話鍍金の勇者
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想世界その物を造り出した男の仮の名前。オレがみんなの助けもあって、やっと倒す事が出来た男のーーーあの世界の名前。

「システムコマンド。管理者権限を変更、ID《Oberon》をレベル1に」

「何!?僕より高位のIDだと!?」

キリトは今、あの男の力を手に入れた。その力で、その権限でオベイロンのーーー須郷の権限を一番格下の物にした。あいつーーーこの数秒で何をしてたんだ?

「ありえない!!僕は支配者!!創造者だぞ!!この世界の王!!神!!」

「そうじゃないだろ。お前は盗んだんだ。世界を、そこの住人を!盗み出した玉座の上で、一人踊っていた泥棒の王だ!!」

そうだ、須郷は妖精王でもなければ神様でもないーーーあの男が作った技術(セカイ)を盗み、自分の腐りきった脳ミソが生み出した実験のために、未来やアスナさんを初めとした約300人の元SAOプレイヤーを実験動物(モルモット)にしやがったんだ。こいつは他人の物を全部奪おうとする泥棒の王だ。

「このガキ!この僕に向かって・・・!システムコマンド!!オブジェクトID、《エクスキャリバー》をジェネレート!!」

須郷は右手を前に出し、システムコマンドで武器を呼び出そうとするがーーー何も来ない、何も起きない。そして『言う事聞けこのポンコツ』とか叫んでる須郷を見ると、全く持って哀れに思える。いや、哀れを通り越して滑稽だな。

「システムコマンド!!オブジェクトID、《エクスキャリバー》をジェネレート!!」

それを見てか、キリトは須郷が叫んだようにシステムコマンドを行い、武器を呼び出した。それは黄金に煌めく長い片手剣ーーー伝説級武器(レジェンダリー・ウェポン)《聖剣エクスキャリバー》。性能(スペック)ではサラマンダーのユージーン将軍の持ってる《魔剣グラム》に唯一対抗出来る武器。
それにしてもーーー声で伝説の武器を召喚するとは、GM権限ってのは随分楽出来るように作られてんな。キリトもそれに対して呆れたような口調で、須郷に《聖剣エクスキャリバー》を投げ渡す。だったらーーー

「キリト」

オレはキリトに声をかけ、未だ消えない腹と左腕の痛みを耐えつつ、背中から抜いた剣をキリトに投げ渡す。
それは海賊の刀のような刀身を持ち、鍔が竜の横顔のようになって、《リトルギガント》全員の魂を込めたオレの愛剣ーーー《ドラゴンビート・巨人の信念(ギガントエディション)
お前なら使える、そいつをぶった斬れ。そんな思いを込めたんだ。キリトにもそれは伝わり、重そうにしながら両手で柄を握ってーーー切っ先を須郷に向ける。

「決着を着ける時だ。泥棒の王と・・・鍍金の勇者の!!」

この戦いの最終決戦だ、思いっきりやれ。

「システムコマンド、《ペインアブソーバ》をレベル0に」

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