第72話
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「――――500万ミラ。」
「へ………」
するとその時レンが静かな口調で呟き、それを聞いたゼノは呆け
「ゼノお兄さんが持っている予備のブレードライフルをレンタルする”対価”――――レンタル料をレンが出すわ。レンタル期間は今起こっている事態が落ち着くまで………つまり今回の騒動の”元凶”を制圧するまでよ。」
「クク、さすが嬢ちゃん。理解が早くて助かるわ。ただ予備とはいえ、そっちにも結構金をかけてんねんからもう一声欲しい所やな?」
レンの話を聞いたゼノは口元に笑みを浮かべて問いかけたが
「うふふ、ゼノお兄さんったら欲張りね♪それじゃあレンタル料はさっきの倍の1000万ミラで、そして万が一壊してしまった場合の賠償金は5000万ミラでどうかしら?ちなみにレンタル料の1000万ミラは今回の騒動が終わった3日以内に支払うわ。」
「おおきに♪つー訳やから、俺の予備を貸してやるから俺と嬢ちゃんに感謝しぃや。」
笑顔を浮かべたレンが自分自身の得物の予備のレンタル料を倍にする事を口にするとすぐに承諾してランディに予備のブレードライフルを渡し、その様子を見守っていたロイド達は冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。
「へいへい、そのくらいの事はわかっているっつーの………悪ィな、小嬢。」
ゼノからブレードライフルを受け取ったランディは疲れた表情で答えた後苦笑しながらレンに視線を向け
「うふふ、エリィお姉さんが競売会で着る服のお金を出してくれた時と同じようなものだから、気にしなくていいわよ♪」
「色々な意味でその件と比べるのは間違っていると思うのですが。」
「500万ミラなんて莫大な金額のレンタル料を躊躇いもなく倍につり上げるなんて、レンちゃんの金銭感覚って一体どうなっているのかしら………」
「それに関しては私達も常々思っているわ……………」
笑顔で答えたレンの話を聞いたティオはジト目で指摘し、エリィとルフィナは疲れた表情で溜息を吐いた。
「ハハ………―――!次が来たぞ……!」
一方苦笑していたロイドが接近してくる警備隊員達に気づいて仲間達に警告したその時!
「さあ……始めるとするか………うおおおおおおおおおおっ!!」
ランディがゼノから借りたブレードライフルで怒涛の銃撃を放ちながら突撃し
「喰らえ――――ベルゼルガー!!」
怒涛の銃撃で怯んでいる警備隊員達に一瞬で近づいて斬撃を放った!すると、警備隊員達は全員、全身から血を流しながら地面に倒れた!
「悪いな………急所は外してあるから、それで勘弁してくれ………」
大型ライフルで戦場を狩る赤き奥義――――ベルセルガーを放ち終えたランディは静かに呟いた。
「………!!」
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