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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第三十九話その2 戦後処理は大変です。
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ト!』
イルーナが小声で叱咤した。
「危ないわよ、盗聴器の類は検査してる?」
『ご心配いりません、今防音処理を施した部屋におりますし、私とキルヒアイスで盗聴装置は徹底的に洗いました』
「ならいいけれど。そうね、ラインハルトの言う通りだわ。誰かが根本的に変えなければ、この状態は永遠に続いていくでしょうね」
期せずして3人の視線がラインハルトに注がれた。彼は大きくうなずき返して、
『覚えていますよ、姉上を取り返してもこの銀河には現状苦しんでいる人々が多くいる。そして私が皇帝を打倒すれば曲がりなりにも穏やかな生活を送っている人々が苦しむことになる。そんな人々を放置して自分だけ幸福な生活を送ろうと考える等、許されない。姉上を救いだし、必ず人々をより良い暮らしに導くと誓ったこと、一日たりとも忘れてはおりません』
「約束よ、ラインハルト。私たちもあなたのこと、全力を挙げて支えていくからね」
アレーナがいい、イルーナもキルヒアイスもうなずきを返していた。
『それにしても、ベルンシュタイン中将か』
ラインハルトが考え込んでいた。
「どうかした?」
『あの男・・・どうも引っかかる・・・・。有能さはある。だが、腹の底が見えない。彼奴は単なる憲兵隊の犬なのか・・・・それとも、何か目的があって今回の遠征に同行してきたか・・・・・』
ラインハルトがこう考えるのには、理由がある。ベルンシュタイン中将は本来「督戦」という名目でアレーナたちに同行してきた。侯爵討伐作戦終了、戦後処理のための本部建設によって、督戦の任務は終わったはずである。いくらアレーナやメルカッツ提督の要請とはいえ、皇帝からの代理士とこれ以上接触し続けるのは、少し様相がおかしい。
「やはり出てきたか・・・・」
アレーナが顎に手を当てて考えた。こういう時のアレーナの横顔はきりっとしていて普段の飄々さは微塵も出てこない。
「ハーラルト・ベルンシュタイン中将は私が考えるに転生者よ。でも、私たちと同じ転生者ではないわ。カロリーネ皇女殿下やアルフレート坊やと同じ民間からの転生者とみて間違いはない」
『つまり、敵・・・・!』
イルーナの眼が細まる。彼女の身体からオーラのような物が立ち上り始めた。
「イルーナ抑えて抑えて。駄目駄目、そんなにオーラなんか出したら、皆が驚くじゃないの」
『あぁ。私としたことが・・・・』
苦笑交じりにイルーナがフッと体の力を抜いた。
「ベルンシュタイン中将に関しては、私たちに任せてもらうわ、ラインハルト。あなたは前を向いて歩いていきなさい。後方や側面の危機については支援部隊にお任せよ。ね?」
『さすがはアレーナ姉上だ。わかりました。転生者に対しては私もキルヒアイスもどうしていいかわから
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