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STARDUST唐eLAMEHAZE
第一部 PHANTOM BLAZE
CHAPTER#6
戦慄の侵入者 〜Emerald Etrange〜
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ていた。 
 アノ承太郎が「頼む」と言った。
“自分に頼み事をしてくれた”
 背後で湧き上がる少女達の黄色い嬌声を聞きながら承太郎は走った。
 ちなみにその日、承太郎の通っている学園の職員室が、
始業前に駆け込んでくる多数の女生徒達でパニック状態になったのは余談である。



【5】

 草の踏みしむ音。
 木の葉のざわめき。
 神社の山裾にある林の中を疾走しながら、その永い血統で培われた
承太郎の鋭敏な頭脳は既に「戦闘の思考」を開始していた。
(今のは間違いなくスタンドによる攻撃だ。『グゼノトモガラ』
とかいうヤツらじゃあねー。「感覚」で「判別」出来るようになった。
オレの脚が切れただけで吹き飛ばなかった事からすると、
パワーはそんなに強くねぇ。【遠隔操作型】のスタンドだな……)
 無数の石塔がそびえる、開けた空間に出ると承太郎は立ち止まった。 
 高ぶった気分を落ち着かせる為、凝ったデザインで知られる
愛用の煙草を取り出し、細長いソレを一本銜えて火を点ける。
 形の良い口唇の隙間から紫煙が細く吹き出された。
「なら、「本体」を探し出して叩きのめせばすむ話だな。どこにいやがる?
どっかでオレを見てるはずだ。遠隔操作のスタンドは、
スタンドに「眼」がついてねーってジジイが言ってやがった」
 平静を取り戻した表情で承太郎は呟く。
「!」
 不意に、右方向から強烈な気配と視線を感じた。
 身構えて咄嗟に出現させたスタープラチナに戦闘態勢を執らせるが
すぐにその必要がない事に気づく。
 そこにいたのは、燃えるような紅い髪と瞳を携えた少女。
 シャナだった。
 どこから取り出したのか黒寂びたコートをその身に纏い、
髪と瞳は件の如く焼けた鉄のように紅く染まっている。
 手には、戦慄の美を流す大太刀、贄殿遮那が握られていた。 
「不意打ちを食らったわりには、随分余裕じゃない」 
 そう言って凛々しい双眸でこちらを見る。
「やれやれ。オメーか? シャナ。 敵は “オレを” 狙ってきた。
わざわざ付き合う必要はねーんだぜ」
「うるさいうるさいうるさい! 勘違いしないでッ!
おまえを攻撃してきたヤツを捕らえて、『紅世の徒』の事を洗いざらい吐かせるのッ!」 
 何故か顔を真っ赤にしてそう叫ぶ、相変わらずの少女に承太郎は微笑を滲ませる。
「フッ……なら勝手にしな。敵は遠隔操作型のスタンドだ。今どっかに潜んで
こっちの隙を伺ってやがる。こういう場合は「本体」を見つけだして叩くのが
一番手っ取り早い。この林のどっかにいるはずだ。見つけだしてブッた斬れ」
「指図するなッ!」
 反発したがシャナは足裏を爆散させると、瞬時にその場から飛び去った。
 木立の間に紅い影が見える、高い場所の方が見通し
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