第一章
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無敵になった気分だった。もうだ。
「さあ、誰が死にたいんだ?」
「おいおい、俺達が悪党だってのか」
「そうだっていうのかよ」
「若し悪いことをしたらそうなるぜ」
頭の中では保安官だった。ワイアット=アープになっていた。
「この町じゃ俺が法律だぜ」
「おいおい、このニューヨークの正義を守るってか」
「そうするのかよ」
「そうさ。俺のピストルが全てを守るんだよ」
俺は自分の椅子に座って足を組んでだ。そのピストルを左手で弄びながらまた話した。
「悪い奴等を一匹残らず倒してやるさ」
「で、一歩間違えたら手前が死ぬか」
「そうなるんだぜ」
「手前が悪党に撃たれてな」
「それでおじゃんだぜ」
「ははは、生きるか死ぬかだな」
笑ってだ。俺はまた言った。
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