ー〈閃光〉対〈緋色〉ー
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た後、赤い花弁を散らし、ゆっくりと回りながら落ちてくる。 武器を構え、互いに一点を睨みつける。 ピンと張り詰めた空気の中、誰も口を開く者は居らず、静かに睨み合う二人を見守っていた。
地面へと降り立った一輪の薔薇が、パリンとガラスが割れるような破砕音とともに砕けーー
「「ーーーッ!!」」
二人は同時に地面を蹴った。
純白に輝く光の槍の如く疾走するのは細剣の最上位剣技〈フラッシング・ペネトレイター〉を発動させたアスナだ。 一筋の彗星のように突き進む先には、身の丈ほどもある大鎌に純黒のライトエフェクトを纏わせたシィがいる。
「ーーハァァァァァ!」
「ーーイャァァァァ!」
白と黒。 真逆の色彩を放つ両名が刹那の内に交差し、元いた位置を入れ替え着地。 一瞬の出来事に誰もが目を奪われ、水をうったような静けさがコロッセオ全体を包み込んだのも束の間、勝利者を讃えるファンファーレとともに紫色の文字列が頭上に輝いた。
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