第71話
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「……ですね。ミシェラムでわたし達を助けてくれたあの人達が来てくれたら冗談抜きで助かりますね。」
「というかレンちゃん……貴女、また猟兵を雇っていたのね……まさかとは思うけど”リベールの異変”の時同様”銀”も雇っていないでしょうね?」
レンの説明を聞いて微笑んだエリィの言葉にティオは静かな笑みを浮かべて頷き、ルフィナは疲れた表情で溜息を吐いた後ジト目で訊ねた。
「うふふ、ルフィナお姉さんったらおかしな事を言っているわね。”銀”の”今の雇い主”は”黒月”である事はルフィナお姉さんも知っているでしょう?まあ、”黒月に雇われる前”は誰かに雇われていたら”銀の本当の雇い主”はわからないけど♪」
そして笑顔を浮かべて答えたレンの答えを聞いてレンが銀を雇っている事の可能性もある事を察したロイド達は冷や汗をかいて表情を引き攣らせ
(今の言い方だと銀もレンちゃんが雇っているのではないかと思うわよね……?)
(同感です。それによく考えてみたら銀さんは限られた人達しか所有していないラインフォルトグループが開発した新型戦術オーブメント――――”ARCUS”を所有しているのですから、マジで銀さんと繋がっているんじゃないですか?)
疲れた表情をしたエリィの小声に同意したティオはジト目でレンを見つめた。
「ハア……それで?『西風の二人』と言っていたけど、もしかしてその二人は”リベールの異変”の時に”西風の旅団”が派遣した罠使い(トラップマスター)と破壊獣かしら?確か”西風の妖精”は”西風の旅団”解散後サラに保護されたとの話だし。」
「ええ、その二人よ。”闘神の息子”に加えてあの二人も加わったら、鬼に金棒よね♪何せ”大陸最強”と恐れられている猟兵団の隊長クラスが揃って戦うのだし。」
「マジでその名前で呼ぶのは止めろっつーの。……それ以前にシャクに触る話だがミシェラムで”破壊獣”も言っていたように、今の俺は猟兵時代の俺と比べればしばらく”猟兵”として戦っていないブランクの影響で腕が落ちているから、ぶっちゃけ今の俺はあの二人よりも確実に弱いぞ。」
ルフィナの問いかけに答えたレンに意味ありげな笑みを浮かべて見つめられたランディは疲れた表情で溜息を吐いた後話を続けた。
「今でも十分強いのに、それでも腕が落ちている状況なのか………」
「ハハ……せめて、猟兵時代に愛用していた本来の得物が手元にあったらちょっとはマシになるんだがな。ま、無い物ねだりをしても意味はねぇしな。」
驚きの表情のロイドに見つめられたランディは苦笑しながら答えた。
「ランディ………――まずは導力爆弾の撤去。そのままゲート前で隊員達の突入を阻止する。女神の加
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