第3章:再会、繋がる絆
第52話「辿り着いた世界で」
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にしようとしたんだろう。
「...だが、あ奴が祠に行き、ジュエルシードについて知った途端、いきなり儂らに襲い掛かってきたのじゃ...!」
「....まさか、悪用しようと?」
「おそらくそうじゃ。儂らはあ奴を止めようと村総出で立ち向かったが....。」
そこまで言って老人は顔を伏せる。言いたくないのだろう。
「...なぜ、そなたらはあ奴について尋ねる?...事と場合によれば...!」
「っ...!」
老人から魔力が迸る。また、隣の男性からも殺気が溢れる。
...もし奴の味方とでも言えば、即座に攻撃してくるだろう。
「ま、待ってください!別に私達は...!」
「ならば、示してもらおうか...!そなたらが、奴の仲間ではない事を...!」
前に出て僕らを庇うように立つ司さんに、老人はそう言う。
「っ...私達は時空管理局と言います。それと、私は天巫女の子孫です!」
「なに....?」
司さんの言葉に、男の方は訝しんだままだが、老人は目を見開き驚く。
「まさか...そんなはずが...!?」
〈そのまさかですよ。ご老人。〉
「っ....!?」
シュラインが光に包まれ、槍の姿になる。
また、司さんの姿もあの聖女のような衣を着た姿になる。
「おお...おおお....!まさしく...まさしく伝説の姿...!!」
「そ、村長...?」
膝を着き、感激するかのように声を上げる老人に、男は驚く。
「....かつて...天巫女と呼ばれた女性が、ジュエルシードを使い、この世界から姿を消す事で災いを退けた...その伝説の存在が、こうして戻って来ようとは...!」
「え、えっと...この反応は私も予想外なんだけど...。」
戸惑う司さん。うん、僕も予想外だ。
「そ、村長...彼女は一体....?」
「...お主もかつての出来事を記された古記録...ジュエルシードにまつわる伝説を知っているじゃろう?」
「あ、ああ。だからこそ、俺達はジュエルシードを...。」
「そのジュエルシードを作り出した一族の末裔が、彼女なのじゃよ...。」
ようやく理解できたのか、男の方も固まるレベルで驚く。
...どうでもいいけど、さっきから僕ら蚊帳の外だぞ。
待機している連中なんか、ただ待ちぼうけ喰らってるだけだし。
「だ、だが、どうしてそんな事が...。」
「古記録に記された天巫女の姿...そして天巫女が使用していた杖...どちらも、今の彼女と同じなのじゃよ...。」
「っ....!?」
声にならない程に驚く男。
〈....感激に浸る暇はありません。早急に協力
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