第3章:再会、繋がる絆
第52話「辿り着いた世界で」
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ら交渉とかはできる。
だけど、クロノはそれを知らないはずだが...。
...まぁ、理由なんてないかもしれないけどな。
「...行くぞ。」
クロノの言葉と共に、僕らはごく自然に集落へと歩いて行く。
「...そういえば、言語の違いとかは大丈夫なのか?」
「ああ。翻訳魔法があるからな。」
そういえばあったな。そんなご都合主義魔法。
原理としては、言葉に込められた言語の違いがない“意思”を伝えあえるようにする魔法で、そのまま翻訳と言う訳ではないらしい。
傍から見れば翻訳しているみたいで翻訳魔法という名前が付けられたとか。
「すみません、少しよろしいですか?」
「...ん?見掛けない人達だな...。」
クロノが近くの男性の村人に話しかける。
...なにか、警戒されている...?
「その服装....まさか、異世界の者か?」
「...まぁ、その通りです。異世界とかを認識しているんですね。」
「以前に異世界から来た奴がいてな。」
男性はそう答える。
...以前?もしかしてクリム・オスクリタの事か?
「っ...聞きたい事があるのですが....この男とジュエルシードと呼ばれる物に心当たりはありませんか?」
「...!こいつは...!」
クロノが提示した写真(データではなく紙媒体)を見て、男性は驚く。
「見覚えが...?」
「...村長を呼んでくる。俺の判断じゃどう答えればいいか分からない。」
そう言って男性は集落の中心の方へ走って行った。
「...あの様子だと、何かあったみたいだな。」
「そうだな...。」
「...顔を見た時の驚き様と僅かに聞こえた歯軋り...。多分、襲われて何人か犠牲を出してしまったのかしらね...。」
椿の言うとおり、男性が写真を見た時、因縁があるようなそんな表情をしていた。
怒りや悔しさが滲み出ていたため、生半可な因縁じゃないな...。
そんな会話をしていると、さっきの男性が村長らしき老人を連れてきた。
「...そなた達が、あの男を知っていると言ったのじゃな?」
「はい。...その様子だと、何かあったんですね。」
クロノが恐る恐る聞く。
...老人は写真に対して明らかな怒りを持っていた。
おまけに、それを持っている僕らに対しての警戒も強い。
「...あ奴は、突然村の中心に気絶した二人の男女と共に現れおった。その時は言葉も通じず、ただ情報を共有するのに必死だった...。」
...気になるワードがあったが、それは後回しだ。
おそらく、メタスタスでこの世界に転移して、自分の事を知らないからと隠れ蓑
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