第70話
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たんだ。」
「ロ、ロイド………」
ロイドの自分に対する思っていた事を知ったエリィは頬を赤らめてロイドを見つめ
「さすがに一ヵ月もすれば、住む世界が違うお嬢様なんて風には思わなくなったけど………それでもずっと………その子の同僚であるということは俺にとっての密かな誇りだった。その子の相談を受けたり、ささやかだけど力になれたのは俺にとって何よりも嬉しかった。」
「…………………………」
「そして2ヵ月以上経って、楽しい事や苦しい事を全部、一緒に乗り越えてきて………今も出会った時のように……いや、それ以上にドキドキしている。」
「………ロイド…………」
「―――好きだよ、エリィ。仲間として………家族としてだけじゃなく。一人の女の子として、君が。」
「嬉しい………!…………ん………!」
ロイドの告白を聞くと、何の躊躇いもなく自分の唇をロイドの唇に重ねた。
(エリィ………)
エリィの口づけに幸せを感じていたその時、アナウンスが入った。
―――ビル内に残っている皆様にお知らせいたします。非常時につき、これより一部フロアの照明を落とさせていただきます。また、保安上の理由からエントランス以外の非常口は全て閉鎖させていただきます。どうかご理解の元、火元などにはくれぐれもお気をつけくださるようお願い申し上げます。
アナウンスが流れている間2人はずっと口付けをし続け、アナウンスが終わると2人は離れ
「はは……」
「ふふっ………」
2人は互いの顔を見つめて頬を赤らめて微笑んだ。
「えっと……エリィ。順序が逆になったけど……その……これからは恋人同士としてよろしくお願いします。」
「はい、喜んで………!……フフ……ロイドと恋人同士になれたのは嬉しいけど、きっと私はこれから色々と苦労するんだろうなぁ……」
ロイドの言葉に嬉しそうな表情で頷いたエリィは微笑んだ後、苦笑した。
「ハハ……苦労するのは俺の方だと思うんだけど…………何せエリィはあのマクダエル市長の孫娘だし。」
「フウ……私が苦労すると言ったのはそういう意味じゃないわ。……私が苦労するって言ってるのはロイドの女性関係よ。」
「へ……………」
ジト目で自分を見つめて呟いたエリィの言葉を聞いたロイドは呆け
「………私の知っている限りでも貴方に好意を抱いている女性は何人かいるんだから。他の女性ばかりに構って、私を蔑ろにしたら許さないからね。………私が貴女の一番の恋人なんだから。」
「いやいやいや!エリィがいるのに、他の女性と付き合うなんてどう考えても浮気だろ!?そんなエリィの気持ちを裏切るような事をするつもりはないよ!」
エリィの話を聞いたロイドは慌てな
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