第70話
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じよ♪―――まあ、両方とも遊撃士の2番煎じだから”同じ穴の狢”だけどね♪」
「頼むからそこについては少しはオブラートに包んでくれ…………あれ?遊撃士に似ているという事はそのクラスも俺達みたいな事をしているのか?」
「ええ。”特別実習”という名目で、1ヵ月に数日間の間隔で帝国の各地を見て回って遊撃士みたいにその場所の関係者が用意した依頼――――つまり”課題”をこなしているわ。まあ、”Z組”は”社会人”のロイドお兄さん達と違って、まだ”学生”だから”報酬”はお金じゃないけどね。」
「いや、俺達が”支援要請”を達成した時に貰っているお金も正確に言えば”報酬”じゃなくて”捜査費用”―――”経費”なんだが。」
レンの説明を聞いたロイドは疲れた表情で指摘した。
「うふふ、今はそんな細かい事は別にいいじゃない♪―――ま、そう言う訳で今回の件が落ち着けばレンは支援課への出向を終えて士官学院に編入するわ。オリビエお兄さんからも夏至祭―――毎年七月に帝都で行われる大きなお祭りなのだけど、せめてその一月前くらいには編入して欲しいって頼まれているし。」
「そうか…………―――レン。短い間だったけど、本当にありがとう。兄貴の件も含めて君にも色々な意図があって”特務支援課”に来たのだろうけど………俺もそうだけど支援課のみんなは君と過ごした時間はかけがえのない時間だったよ。」
「ふふっ、お礼を言うのはまだ早いわよ?まだ今回の件も全然終わっていないんだから。」
「ハハ、そうだな。」
レンに指摘されたロイドは苦笑した。
「―――それじゃあ、レンは念のために装備と補給の確認をもう一度してくるわ。」
「わかった。」
そしてレンはロイドに背を向けて去りかけたが立ち止まり
「―――お兄さん達はレンにとってエステル達と同じくらい大切な”仲間”よ。もしいつかお兄さん達だけで乗り越えるのが難しい事態に陥った時が来ればレンも駆けつけて、レンが持つあらゆる手段を用いてでも一緒に乗り越えてあげるわ。レンとユウナの”壁”を取り除いてくれたお礼をする為に………そして特務支援課の”仲間”としてね。」
「レン……………」
「それじゃあ、また後でね。」
ロイドに心の中に秘めていた本音を伝えた後エレベーターに向かってエレベーターに乗り、下へと降りた。
「ハハ………まさかレンにあんな義理堅い部分もあるなんて、正直驚いたな………」
「ロイド………」
レンが去った後レンの本音を知ったロイドが静かな笑みを浮かべているとエリィが近づいてきた。
「エリィ、どうしたんだ?」
「うん……ちょっとこれからの事を思うと不安になって貴方と話したくてね………貴方を探してたの。」
「そっか。………改めて言うの
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