超展開その2
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「むー……。でぃーちゃん」
「それじゃあ今日も自由に人を殺していきましょう。」
1・2・3スタート!
ランの部屋はこれといって特徴もないいわゆる普通の部屋だった。普通のベッド、普通の棚、普通のテーブルと椅子以外なにもない部屋だった。
「んで。なんで俺たちをここに呼び出した?」
「極めて重要な問題あるから。」
そう言ってランは何時ものヘラヘラな雰囲気を無くして「ギルドリーダー」としての雰囲気をだす。
「これから重要の話。聞いてねー?聞かないと……マジ死ぬよ?」
「は?なんでその問題に入んなきゃいけないんだよ。入るとは一言もいってない。」
「……。」
そうランがらしくなくゆっくりと窓の外を見る。
するとその窓からガキィン、ガキィンと音がしているのが分かる。
「おい。一体……。」
そうしてランはいつものヘラヘラな雰囲気になるとフォルツとアリスに近寄る。
「君達をおびき寄せた理由はここで籠城する手伝い。はーい!頼んだよ!」
「??いきなりか。」
そう言って窓をガキィンガキィンしてるのでフォルツは。
「……。はっ!」
リズムを図ってガキィンが止まる感覚の所で窓から外に出てきた。そうして現れるのは小柄の長髪、黒髪の少年。しかしその少年には薙刀を背に仕込んでいた。夜の冷たい風がその少年に強くふきつけていた。
「まったく大変だね。裏ギルドからの襲撃というのは。」
「お前は……?」
「僕はフォラス。」
それを聞いてフォルツははあ、と溜息をついた。そして夢幻剣を一本取り出しておく。するとアリスはそのフォラスを見て。
「フォラス……知っている。裏の業界を荒らしまわる戦慄の葬者。」
「戦慄の葬者か。関係ないな。俺たちの目の前の敵は全て叩き切る。」
「あついね。もっとクールに行かなくちゃ。」
そうフォルツの意識が緩んだ瞬間、気付いたらフォラスは目の前にいた。
意識の外から外す……心渡りを使って。
「??」
「よそ見しない。」
薙刀が腹を捉えるその瞬間。夢幻剣で薙刀をはじき返す。夢幻剣の特性であるどこからでも剣を出せるという事を応用した能力だった。
(こいつ……一瞬で俺の間合いに……!)
そしてフォルツは夢幻剣でいつも通り殴りつけるが……。
「はっ!」
「くっ!」
見事な鍔迫り合いが起こる。一方は薙刀、一方は大剣。
「「はっ??」」
その掛け声と同時に2人は離れた。そうして握られているのはもちろん自分の武器。フォラスとフォルツはそれと同時に睨み合う。
「中々やるね。」
「そりゃどうも……だな!」
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