機動戦艦ナデシコ
1385話
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かもしれないが。
ともあれ、戦闘自体は特に意外性もなにもなくこちらが優勢なままで進んでいく。
勿論こっちも無傷という訳ではない。
数では向こうが圧倒的に有利な以上、メギロートがバッタと戦う時に陥るようなダメージ……装甲の隙間から内部に攻撃が入り、ダメージを与えるといった風になって煙を上げているメギロートの姿もある。
性能は圧倒的でも、やっぱりバリアの類がないとチクチクとしたダメージが積み重なって最終的に大きなダメージは受けるんだな。
いやまぁ、それは織り込み済みでメギロートを運用している以上、こちらとしては何も言えないんだが。
ただ……こっちとしては反乱軍にメギロートを鹵獲させる訳にいかないのも事実な訳で。
「ナデシコ、聞こえているな? こちらアクセルだ。こっちのメギロートが何機か損傷を受けている。このままだと向こうに鹵獲される可能性もあるから、ナデシコの格納庫に一時退避させたい。許可を貰えるか?」
『え? えっと、あの……艦長!?』
『許可します』
ユリカの即断即決ぶりはさすがだな。
けど、釘を刺しておく事もある。
「ウリバタケを始めとした技術班の連中に、メギロートに手を出さないように伝えておいてくれ。下手に手を出そうとすれば、ナデシコの中で暴れるような事になるかもしれないからな。それはそっちでも困るだろう?」
『ちょっ、ウリバタケさんを呼んで下さーい!』
そんな通信を聞きながら、損傷を受けたメギロートにナデシコの格納庫へと向かうように指示をする。
……うん? 最初に俺がここに来た時もそうだけど、アカツキが通信に出てこなかったな。
アカツキの性格を考えれば、顔を出してもおかしくない筈なんだが……
『アクセル、気をつけてね』
最後にミナトが映像モニタに映し出されると、心配そうに呟いてから通信が切れる。
ミナトに心配を掛けさせない以上、こっちとしても苦戦せずに戦う必要があるだろうな。
そんな風に考え、戦闘へと参加していき……やがて反乱軍が撤退を選択するのは、それから20分程経ってからだった。
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