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英雄伝説〜菫の軌跡〜(零篇)
第69話
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」」

ティオの様子をが気になったロイドは内心焦りながら不思議そうな表情をして尋ねた。



「………以前、ロイドさんがしてくれるといった”約束”………覚えていますか?」

「あ、ああ……兄貴との約束じゃなくて、俺自身の言葉でってやつか。ゴメン、あれから色々と考えてはいるんだけど良いのが思いつかなくてさ。」

「でしたら………わたしの方から希望があります。それでもいいですか?」

「あ、ああ……もちろん構わないけど。よし―――どんと来い!」

ティオの言葉に頷いたロイドは口元に笑みを浮かべてティオを見つめ

「……………………」

見つめられたティオはロイドを黙って見つめた後ロイドに背を向けて話し始めた。

「………ミシュラムのテーマパーク。この騒ぎが無事解決したらあそこに連れて行ってください。」

「へ……ええっ………そんなのでいいのか!?いや、でも………もうちょっとこうシリアスな約束の方がいいんじゃないか?ティオが困った時には何があっても助けに行くとか。」

「いえ、これで十分です。それに、この事態を解決しないとこの約束も果たされない……その意味では十分シリアスなのではないかと。」

「そうか……うん、確かにそうだな。よし―――約束だ。この事件が無事解決できたら一緒にテーマパークに遊びに行こう。あっと、他のみんなも一緒の方がいいかな?」

ティオの説明を聞いたロイドは頷いた後ある事を思い出して口にしたが

「ジロッ……」

「だ、だよな。ティオとの約束なんだし。うーん、できたらキーアも連れて行ってあげたかったけど………」

ジト目のティオに睨まれると内容を修正した。



「でしたら内容は修正です。まずは支援課のみんなで………その後、ロイドさんとわたしで。それでノープロブレムでは?」

「あ、ああ………それなら確かに問題ないか。」

「ふふっ……楽しみにしていますね。」

そしてロイドに微笑んだティオがロイドから離れてエレベーターに乗って下へと降りて少しすると再びエレベーターが起動し、エレベーターからランディが降りてきてロイドに近づいてきた。



「―――よう、相棒。お疲れさん。マジでとんでもない事になっちまったなぁ。」

「………………………」

軽く手を挙げて近づいてきたランディの言葉を聞いたロイドは呆けた表情でランディを見つめ

「ん、なんだ?何か変な事を言ったか?」

ロイドの様子を見たランディは不思議そうな表情で尋ねた。

「い、いや………でも、率直な所、ランディはどう思う?警備隊に本格的に攻められたらここがどこまで保つのか………」

「ま、正直厳しいだろうな。クロスベルの警備隊はれっきとした軍事組織だ。戦車や飛行船こ
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