外伝〜エリィの告白〜
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―私達を導いてくれた。この灰色の街で迷うだけだった私や、ティオちゃんや、多分ランディやセティちゃん達も………優しくて、ひたむきで、肝心なところではニブいけど………でもやっぱり、大切な時には側にいてくれて一緒に答えを探してくれる………そんな貴方がいてくれたから私達はここまで辿り着けた。ガイさんやルファディエルさんでも、他の誰でもなく貴方だから出来たことよ。」
「……あ………」
「だから私は………この街で貴方に出会えた幸運を空の女神に感謝しているわ。ふふっ、幼い頃に日曜学校で出会っていればもっと良かった………そんな益体もないことを考えてしまうくらいに。」
「エリィ………」
「自信を持って。ロイド・バニングス。お兄さん達に憧れている所も自分自身であると足掻く所もすべてが貴方だから………そんな貴方が私達は………ううん―――私は好き………いえ、愛しているから。だから………貴方は貴方であるだけでいい。(うっ……勢いに任せて言っちゃった……私の気持ち………ロイド………貴方は私の事をどう思っているの……?……お願い、答えて…………!)」
(ロイド。エリィが勇気を出してここまで言ったのだから、貴方もちゃんと自分の今の気持ちをうそ偽りなく答えてあげなさい。)
「(わ、わかっているよ、ルファ姉。)………エリィ………………」
エリィの話とルファディエルの念話を聞いたロイドはエリィの名を呼んだ後、振り向いてエリィを見つめ
「………ぁ……………」
見つめられたエリィは頬を赤らめてロイドを見つめた。
「最初はさ………ぼんやりとした憧れだったんだ。」
「え………」
しかしロイドが呟いた話を聞いて呆けてロイドを見つめた。
「その子は可憐で、凛としてそれでいて包容力もあって……出会った時から、色んな意味で綺麗な女性だなって思った。これでも最初は、カッコ付けて平気なフリをして話していたけど………白状すると………ずっとドキドキしていたんだ。」
「ロ、ロイド………」
そしてロイドの説明を聞いたエリィは頬を赤らめてロイドを見つめ
(おおおおおおおおおおっ!?これはまさか………まさかの!)
(フフ………)
ギレゼルは興奮し、ルファディエルは微笑ましそうに見守っていた。
「さすがに一ヵ月もすれば、住む世界が違うお嬢様なんて風には思わなくなったけど………それでもずっと………その子の同僚であるということは俺にとっての密かな誇りだった。その子の相談を受けたり、ささやかだけど力になれたのは俺にとって何よりも嬉しかった。」
「…………………………」
「そして2ヵ月以上経って、楽しい事や苦しい事を全部、一緒に乗り越えてきて………今も出会った時のように……いや、それ
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