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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(零篇)
外伝〜相棒〜
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あれ。俺、今までお前をそんな風に呼んだことなかったっけ………?」

「……多分。えっと、だからさっきはちょっと嬉しかったんだけど。」

「……………」

ロイドの答えを聞いたランディは黙ってロイドを見つめ続けた後

「ククッ…………はははははっ!」

大声で笑った。



「そ、そんなに笑うことないだろ?自分でもちょっと気恥ずかしいんだからさ。」

(おお!まさか今の言葉に恥ずかしさがロイドにあったとは……意外だ。)

笑っているランディに言ったロイドの話を聞いたギレゼルは驚いた後、意外そうな表情をした。

「クク……それが理由でここまで引っ張ったのかよ……しかも先に自分曝け出して俺を追い込みやがるとは……いやいや、Mと思わせておいて実はSってパターンだったとはなぁ。」

「なんだそりゃ………」

笑いながら言ったランディの言葉を聞いたロイドは戸惑った。

「クク………さてと。俺は念の為1階のエントランスに降りておくことにするぜ。」

「わかった、俺の方は補給と装備の確認をしておくよ。」

「おお、任せたぜ。」

ロイドの言葉に頷いたランディは去りかけたが、ロイドに背を向けたまま立ち止まり

「―――警備隊と悪魔達が押し寄せたら最後まで動けるのは俺らや俺以上の戦場を経験したエルンストやルファディエル姐さん達だろう。お嬢やティオすけにはあんま無茶させたくないしな。」

真剣な表情でロイドに警告した。

「………ああ、わかってる。悪魔の相手は空中戦もできるルファ姉達にしてもらって、警備隊の相手は俺とランディの2人で何とか喰い止める必要があるな。」

「背中は任せたぜ―――相棒。」

「あ………―――了解!」

そしてランディの言葉にロイドは一瞬呆けた後力強く頷き、ランディはロイドから去って行ってエレベーターで下に降り、ランディと入れ違いになるかのようにエリィがロイドに近づいてきた………



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