外伝〜芽生えるほのかな想い〜
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ガイさんを超えていますね……!」
ティオはロイドに背を向けたまま、ロイドを責めた。
「いや、意味不明なんだけど………うーん、でも兄貴か。確かにニブいっていうか朴念仁なところはあったよな。長い間、セシル姉の気持ちに気付いてなかったみたいだし………何度、蹴っ飛ばして気付かせてやろうと思った事か。」
そしてティオの話を聞いたロイドが考え込みながら呟いたその時
「えい。」
ティオがロイドの足を蹴っ飛ばした!
(ロイド……あなたは人の事は言えないわよ?)
(かかかかっ!駄目だ………!笑いが止まらん!)
その様子を見たルファディエルは呆れ、ギレゼルは笑い
「って、ティオさん………?」
蹴飛ばされたロイドは苦笑しながらティオを見つめた。
「―――失礼、何となく。ですが今のは正直、自業自得ではないかと。」
(まったくだな………我としても最低でも一発は殴っておきたいのだがな………)
見つめられたティオは呟き、ラグタスは頷いていた。
「???」
一方ロイドは不思議そうな表情をした。
「……そろそろわたしは地下の端末室でお手伝いをしようと思います。ヨナあたりと連絡が取れれば色々選択肢も出てきますし。」
「そっか………よろしく頼んだよ。俺は補給や装備の確認をしてくるからさ。」
「よろしくお願いします。………」
ロイドの言葉を聞いたティオは考え込み
「………ティオ?(また怒らせちゃったのか………?)」」
ティオの様子を見たロイドは不思議そうな表情をして尋ねた。
「………以前、ロイドさんがしてくれるといった”約束”………覚えていますか?」
「あ、ああ……兄貴との約束じゃなくて、俺自身の言葉でってやつか。ゴメン、あれから色々と考えてはいるんだけど良いのが思いつかなくてさ。」
「でしたら………わたしの方から希望があります。それでもいいですか?」
「あ、ああ……もちろん構わないけど。よし―――どんと来い!」
ティオの言葉に頷いたロイドは口元に笑みを浮かべてティオを見つめ
「……………………」
見つめられたティオはロイドを黙って見つめた後ロイドに背を向けて話し始めた。
「………ミシュラムのテーマパーク。この騒ぎが無事解決したらあそこに連れて行ってください。」
「へ……ええっ………そんなのでいいのか!?いや、でも………もうちょっとこうシリアスな約束の方がいいんじゃないか?ティオが困った時には何があっても助けに行くとか。」
ティオの提案を聞いたロイドは呆けた後、驚き、そして真剣な表情で言ったが
「いえ、これで十分です。それに、この事態を解決しないとこの約束も果たされない……その意味では十分シリアスな
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