暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(零篇)
外伝〜芽生えるほのかな想い〜
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なったら今後どうなるかは心配ですね。わたしの出向についても財団がどう判断するか………」

「え。」

「魔導杖のテストに関してはクロスベル以外でもできる上、既に”影の国”での実戦テストも行っていますし。財団の方針しだいではわたしの出向も取りやめになることだって………」

「そ、そうか……………………」

ティオの話を聞いたロイドは驚いた後考え込んだ。



「………その…………そうなったら少しは寂しく思ってくれますか?」

ロイドの様子を見たティオはロイドを見つめて尋ねたが

「う、うーん………それ以前に、ちょっと想像しにくいものがあるな。」

「え……」

ロイドの答えを聞いて呆けた。

「いや、ティオがいない支援課っていうのが何だか想像できなくって………あの端末だってティオの特等席みたいなものだったじゃないか。俺達や、他の人間が座って操作するのはピンと来なくてさ。」

「……………………………」

「でも、そうか………出向が取りやめになることもあり得るのか………参ったな。そんなこと考えもしなかった。」

そしてロイドが溜息を吐いたその時

「―――あくまで可能性としてはです。財団は最先端の技術をクロスベルに投入していますし、かなりの投資もしています。こんな大事件が起こったとしても引き上げる可能性は低いと思います。そうである限り、魔導杖のテストもこの地で行うのがベストですから。」

ティオが静かな表情説明をしたが

「そ、そっか。―――うん、だったら何としてもこの事態を打開して事件を解決しないとな!ティオに支援課に居続けてもらうためにも!」

「…………………っ…………………」

ロイドに微笑まれて驚いた後、ロイドに背を向け

(この男の”これ”は何とかならんのか、ルファディエル……………)

(おおおおおおおおおおおっ!ここで追撃か、ロイド!そこでもっと攻めろ!今ならその娘もメヒーシャちゃんが契約している娘みたいに完全に墜ちるぞ♪)

(………いつものまた悪い癖が………フウ………後で将軍から苦情を言われなきゃいいんだけど………)

その様子を見たラグタスは顔に青筋を立て、ギレゼルは興奮し、ルファディエルは呆れた後疲れた表情で溜息を吐き

「って、また俺、無神経なことを言ったか!?」

ロイドは焦り出した。



「………ええ。正直、言語道断ですね。やっぱりエリィさんの言う通りロイドさんは危険です………まさかそんな反応をされるとは思いませんでした。」

「そんな反応………?」

ティオの言葉を聞いたロイドが不思議そうな表情をしたその時

「っ……ロイドさんがダメダメで、にぶちんでヘタレ弟キャラということです!ある意味、その点においては
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