第101話
[1/5]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
〜夜・東クロスベル街道〜
「はあはあ………さすがにここまで追って来る気配はないな。」
街道へと行く橋の途中で立ち止まったロイドは息を切らせた後、安堵の表情でクロスベル市を見つめ
「ええ………課長達や、さっき助けてくれた方達のおかげでしょうね。」
「………無事だといいんですけど。」
「今は女神に祈るしかねぇな………」
エリィは疲れた表情で呟き、ティオは心配し、ランディは溜息を吐いた。
「ああ………それと心配なのは街中に”悪魔”達が出てきた事だけど………」
ランディの言葉に頷いたロイドは真剣な表情でクロスベル市を見つめ
「そういや、ティオすけはさっきの悪魔共を倒した2人を知っているようだったよな?」
ある事に気付いたランディはティオに視線を向けて尋ねた。
「ええ………今の方達も”影の国”で出会った人達で剣士の方は”神殺し”のセリカさん。わたしと同じくらいにみえる女性の方は本物の”神”のレシェンテさんです。」
「ええっ!?じゃ、じゃあ今の剣士の方があの”世界の禁忌”とまで恐れられている”神殺し”なの!?」
ティオの説明を聞いたエリィは信じられない表情で叫んだ。
「はい。ですからクロスベル市の事は心配いりませんよ。だってあの人、リウイ陛下以上の実力を持っている剣士ですから。」
「マジかよ………あのとんでもない強さの”剣皇”のさらに上がいるなんて……」
そして”神殺し”セリカ・シルフィルの強さを知ったランディは驚きの表情で呟いた後、溜息を吐いた。
「ああ……………キーア、シズクちゃん。大丈夫か?」
「は、はい。」
「キーアもへいきだよー。えへへ、みんなとはじめて会った時みたいだねー。」
ロイドに尋ねられたシズクは頷き、キーアは頷いた後無邪気笑顔をロイド達に見せた。
「はは……そうだな。」
「あの競売会からまだ一月ちょっとかよ………」
「ちょっと信じられませんね………」
「ふふっ………―――さてと。このまま街道に出るとして。先にタングラム門に連絡する?」
「ああ、頼む。繋がりにくかったらノエル曹長の方でもいいだろう。」
エリィの提案にロイドは頷いて言った。
「ええ、わかったわ。」
ロイドの言葉に頷いたエリィはエニグマを通信モードにして通信を開始したが誰も出なかった。
「………話し中みたい………」
「無理もねぇ………相当、混乱してんだろ。」
「しばらく通信は繋がりにくいかもしれませんね。」
「仕方ないわ。直接ノエルさんの方に―――」
ランディとティオの言葉を聞いたエリィが通信をやめて、別の所に通信をしようとしたその時!
「グルルル………」
ツァイトはロイド
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ