暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(零篇)
第101話
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―――お父様。このままIBCに戻っては?」

「ああ、そのつもりだよ。彼らも疲れているだろうからゆっくりと休んでもらおう。」

「そんな、これ以上、ご迷惑をおかけする訳には……」

「その、お気持ちはとても嬉しいのですけど………」

マリアベルとディーターの話を聞いたロイドは驚き、エリィは申し訳なさそうな表情をして言ったその時

「エリィ。水臭いことを言わないで頂戴。」

マリアベルは笑顔で答えた。

「IBCのゲートは特殊合金製だ。簡単に破られる事はないだろう。それにIBC総裁としてクロスベルの治安については無関心でいられない………できれば、詳しい事情を君達から聞かせて欲しいんだ。」

「ディーターおじさま………」

「………わかりました。ご迷惑をおかけします。」

「うふふ、決まりですわね。」

ロイドの言葉を聞いたマリアベルが口元に笑みを浮かべたその時

「「………………………」」

キーアとシズクはうとうとしていた。

「2人とも……なんだか眠そうだな?」

「えー………?キーアねむくないよー。」

「だ、大丈夫です………」

ロイドの言葉を聞いたキーアとシズクはそれぞれ強がった。

「無理もないわ。もう10時近くだし………」

「あれだけの修羅場に付きあわせちまったからなぁ。」

「うふふ、IBCに着いたらベッドを用意しておきましょう。」

「よし、そうと決まればせいぜい飛ばすとしようか!」

その後ロイド達を乗せたリムジンはIBCに向かった…………



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