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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第531話】
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くように回した。
暫くキスを続け、唇を離すと――。
「……ひ、ヒルト……き、今日は特別だ。 ……わ、私もエプロン姿に……」
「エプロン姿に? ……わかった」
何気無くそう返事をする俺、名残惜しそうに俺から離れ、パタパタとエプロンを着替えにリビングを出た。
エプロンならそこにあるのに何故わざわざ出るのか……その答えは直にわかった。
「き、着替えてきた、ぞっ……!」
「ああ、えらく時間がかか――」
唖然とする俺を他所に、ラウラはエプロンの裾を必死に引っ張っていた――エプロン姿は確かにエプロン姿だが、問題はその姿だ。
エプロンと眼帯以外は生まれたままの姿――俗に言う【裸エプロン】という姿だった、下半身に血液が集中するのを感じる中――。
「か、感想とか無いのか……!」
「あ、いや……てか何で裸エプロンなんだよ」
「よ、嫁が喜ぶと思ったからだ!」
……これも精神攻撃にさらされた結果なのだろうか、明かりに照らされた白い肢体、それを隠すエプロンだが無論後ろは無防備な姿。
……恥ずかしがってはいるものの、ある程度関係を持ってる俺からすると精神攻撃類いじゃなくても頼めばしてくれそうな気もしなくなかった。
羞恥心で顔を真っ赤にするラウラ――。
「恥ずかしいならやめれば良いのに」
「う、うるさいうるさいっ!!」
……?
羞恥心が勝りすぎなのだろうか、ラウラはあまりそういったうるさいうるさいって連呼したりはしないのだが――。
「ラウラ」
「なんだ?」
「ん、俺が誰だかわかるよな?」
「ば、馬鹿者……わ、私の嫁の有坂ヒルトだろ。 ……ま、全く、変な事を聞く奴だ」
ふいっと顔を逸らすラウラ、そのままキッチンに入るとラウラの無防備なお尻が隠されもせず晒されている。
若干頭を抱えたくなるこの状況――刹那、ドアが激しくぶち開けられて銀色の甲冑に身を包んだ一夏が現れた。
「無事か、ラウラ! 助けに来たぞ!」
「……敵も流石に武装を施して来てるって事か」
頭部は晒しているものの、それ以外は銀の甲冑で防御力を高め、更に腰にはロングソードを携えていた。
双眼は他の偽者同様に金と黒――。
「お、織斑一夏……! 私と嫁の愛の巣に何を――」
激昂するラウラに、敵からの攻撃が強まる。
『ワールド・パージ、強制介入開始』
「あ、ぐ……ぅぅっ!? あ、たま……がぁぁ……!」
苦しそうに膝から崩れ落ち、頭を抱えるラウラに、偽者一夏は――。
「ラウラ! ……待ってろよ、今からこの偽者のヒルトを倒してやるから」
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