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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第531話】
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ごそとカバンを探り始め、謎の券を取り出した。


「そ、それでだな。 ……こ、これを使いたいのだが……」

「ん?」


 広げて見せた券には【何でもおねだり券】と書かれていた。

 何でもおねだり――少なくとも俺はそんなのをあげた覚えは無いのだが、断る方が面倒っぽいのでとりあえず――。


「おねだりって、何か俺におねだりするのか? 欲しいものでもあるのか?」

「ぅ……ほ、欲しいものと言ったら……一つはあるが、そ、それは今出来ても私が困るもので……ゴニョゴニョ」

「??」


 何が欲しいのかはぐらかされ、首を傾げる俺にラウラは――。


「き、今日一日、我が嫁にはエプロン姿で家に居てもらう! 異論は許さん!」

「……エプロン姿で? 了解」


 特に拒否することなく、手早くエプロンを身に付ける俺に満足そうに頷くラウラ。


「……よくわからんが、これがおねだりか?」

「ま、まだこれはほんの一部だ! つ、次はだな……お、お姫様抱っこを……」


 だんだんと言葉が小さくなるラウラ――僅かに笑みを溢すと、俺はひょいと抱き抱えてラウラをお姫様抱っこした、先の偽者一夏との戦いのダメージが残っているものの、此ぐらいなら特に問題はなかった。


「これで大丈夫か、ラウラ」

「う、うむ……。 ……ふふっ」


 嬉しそうに微笑むラウラは、首に腕を回して抱き着いてくる。

 抱えた手がちょうどラウラの足の付け根にあたり、手を伸ばせばお尻を触ることも可能だが流石にそれは不味いと思って抑制する。

 しばらく抱いた後、ラウラを降ろすと今度は俺が作ったベーコンエッグトーストを口に咥わえ、差し出す。

 食べろということだろう――照れを感じる中、トーストをかじって食べる。

 ……微妙に食べにくいものの、何とか半分ほど食べ、咀嚼――ラウラも同様に食べ始め、慌ててトーストを咥わえて支える。

 ある程度食べ、残り少なくなった所で俺が全部食べると何故かジト目のラウラ。


「……このまま口移しでと思っていたのに……」

「いやいや、口移しするにしてはこれはキツいだろ」

「……なら、全て食べ終えてから……その……ぅむ」


 何となくラウラが言わんとしてることがわかり、頬を掻く。

 未だに偽者一夏が出現しない辺り、何かしらの意図があるのだろうか……。

 食べ終えるや、ラウラは踵を浮かせ、唇を突き出す――。

 夢の中とはいえ、ラウラとキスは久々な気がした。

 肩に手を置くと僅かに身を震わせ、突き出した唇にキスし、どちらからともなく舌を絡ませ始める。

 リビングに舌を絡ませる水音響く、ラウラはうっとりしたように俺の腰を抱
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