第99話
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がキーアだとわかった今、あの子をどうする?」
「………――――遊撃士協会に頼んでキーアを外国に逃がしましょう。」
そして話を戻したセルゲイに尋ねられたロイドは考え込んだ後答えた。
「ロイド、それは……」
ロイドの意見を聞いたエリィは驚いてロイドを見つめ
「もちろんアリオスさんか、エステル達に任せる事が条件だ。リベールあたりなら安全だろうし”教団”の手も届きにくいはずだ。」
見つめられたロイドは答えた。
「フン………確かにそいつが一番安全かもしれんな。―――だが、いいのか?お前自身の手であの子を守れなくなっても。」
一方セルゲイは納得した様子で頷いた後ロイドに確認し
「……俺の拘りやプライドなんてどうでもいいんです。みんなは反対かもしれないけど………あの子が少しでも安全なら俺はそちらの可能性に賭けたい。」
確認されたロイドは複雑そうな表情で答えた後、決意の表情で答えた。
「ロイドさん……」
「やれやれ………仕方ねぇか。」
ロイドの決意を知ったティオは驚き、ランディは溜息を吐いた。
「………そのつもりなら急いだ方が良さそうだな。国際定期便の最終便は確か9:30だったはずだ。急げば今夜中にリベールへあの子を逃がせるかもしれん。」
「よし、ギルドに連絡しろ。アリオスあたりが戻っていたらそのまま任せればいい。ヤツなら娘とキーアの2人、何があっても守り切れるだろう。」
「はい……!」
そしてダドリーの提案とセルゲイの指示に頷いたロイドはエニグマで通信を開始した。
「はいはい。こちら遊撃士協会、クロスベル支部よ。」
「ミシェルさん。支援課のロイドです。今、よろしいですか?」
「あら、坊やだったの。どうしたの?ウチのメンバーはまだ戻ってきてないけど………」
「そ、そうですか………アリオスさんあたりがいつ戻るかわかりませんか?」
「ああ、彼ならそろそろ戻ってくるはずだけど―――」
ロイドの通信相手―――ミシェルが答えかけたその時、通信の向こうから大きな音が聞こえ
「なっ………なんなの、アンタたち!?ここは遊撃士協会――――」
ミシェルの驚きの声が聞こえた後、なんと銃撃が聞こえ
「……くっ………」
ミシェルの唸る声と共に通信は切れた!
「!!!ミシェルさん!?どうしたんですか!?(………ダメだ。通信器がやられたのか………!?)」
通信が切れた事やミシェルのただならぬ様子に驚いたロイドは呼びかけたが、既に通信は切れていた。
「おい、何があった………!?」
ロイドの様子を見たダドリーは戸惑った様子で尋ねた。
「………遊撃士協会が何者かに襲撃されたみたいです。通信が切れる直前
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