第99話
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ええ………”聖皇妃”イリーナ・マーシルン………旧姓はイリーナ・マクダエルで私の血の繋がった姉よ………」
「………………………」
「おいおいおい………!マジかよ………!まさかこんな身近な所にあの”英雄王”達の関係者がいるなんて………」
そしてエリィの説明を聞いたロイドは口をパクパクし、ランディは驚きの表情で叫んだ。
「し、信じられん………!………待て。という事は現クロスベル市長であるヘンリー氏の背後にはまさかメンフィル帝国が控えているのか!?」
一方ダドリーは信じられない表情で呟いた後ある事に気付いてエリィに視線を向けて尋ね
「………いえ。私とおじい様とリウイお義兄様達との関係はあくまで”家族”としてです。お姉様がリウイお義兄様に嫁ぐ際、クロスベルの状況を知っていたリウイお義兄様がおじい様にメンフィル帝国の力で何とかする事も可能だと申し出た事があるそうですが、おじい様は断ったそうです。……それをやってしまうとハルトマン議長達と同じような事をするようなものですし、何よりクロスベルがメンフィル帝国領になる恐れもありましたから………ですからお姉様の旧姓からおじい様との関係を疑われない為にメンフィル帝国がわざわざお姉様の出身を偽装していたんです。」
「そうだったのか………………けどまさかエリィのお姉さんがあの”聖皇妃”だなんて………」
「滅茶苦茶驚きの情報だよな………ん?そういや、ティオすけは全然驚いていないよな?」
エリィの説明を聞いたロイドは疲れた表情で溜息を吐き、ランディは苦笑した後ある事に気付いてティオに視線を向け
「わたしは皆さんの自己紹介の時点でエリィさんの名前を知った時から、知っていましたので。”影の国”でイリーナ皇妃からエリィさんの事は聞いていましたし。」
「へっ!?という事はティオはエリィの名前を知った時点でエリィがイリーナ皇妃の妹だとわかっていたのか………!」
「そういやティオすけは”聖皇妃”達と知り合いだったな………」
視線を向けられて答えたティオの話を聞いたロイドは驚き、ランディは納得した様子で呟いた。
「………そう………やっぱりティオちゃんは私とお姉様の関係を知っていたのね………でも、どうしてお姉様は私にティオちゃんの事を教えてくれなかったのかしら?確かその”影の国”という場所から脱出したのは私がまだメンフィル帝国に留学していた時期だったし………」
一方エリィは静かな表情で言った後不思議そうな表情をしたが
「確か………エリィさんを驚かせるために黙っているような事を言っていましたね。」
「お、お姉様……………」
ティオの説明を聞いて表情を引き攣らせた後溜息を吐いた。
「さて………話を戻すがロイド。ヨアヒム・ギュンターの狙い
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