第98話
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たメンフィルの重要人物達が今、クロスベル市にいるなんて…………副司令、いかがいたしますか?もし、”英雄王”達の身になにかあれば、クロスベルが不味い事になる恐れがあると思うのですが………」
ロイドの答えを聞いたソーニャは真剣な表情で考え込み、ノエルは驚きの表情で呟いた後ソーニャに尋ね
「……本来なら警備をしたい所だけど、聞いた話によるとプライベートでクロスベルに来ているようだから恐らく私達の願いを受けてくれないでしょうし、今のこの非常事態に戦力を割けないわ。第一、”英雄王”達の実力なら心配は必要ないと思うわ。」
尋ねられたソーニャは疲れた表情で答えた後苦笑した。
「た、確かに………」
「”グノーシス”を服用したあの秘書野郎を一瞬でやっつけてたから、心配ないッスよ。」
ソーニャの言葉を聞いたノエルは苦笑し、ランディは口元に笑みを浮かべて言った。
「………ただ、そうなると唯一の心配はセシルさんなのよね………」
「あ………………」
「まさかセシルさんがあの”英雄王”の側室の一人だなんて………」
そして考え込みながらセシルに視線を向けたソーニャの言葉にロイドは驚いているノエルと共にセシルに視線を向け
「……私の事は心配いりません。万が一危険に陥ったり、拉致されたりした場合、メンフィル大使館に避難できる転移魔術が込められた魔法道具をリウイさん達から頂いて、常に身につけていますから。ですから私の事は心配いりません。」
視線を向けられたセシルは微笑みながら答えた。
「へっ!?」
「そ、そんな凄い物まで渡されていたんですか………」
そしてセシルの話を聞いたロイドとエリィは驚いた。
「………わかりました。ですが今夜は警備隊の内の一部は病院の護衛用に残して行くつもりですから、事件が解決するまで絶対に病院から出ないで下さい。」
「ええ、お願いします。」
ソーニャの言葉にセシルは頷き
「あの、セシル姉。……リウイ陛下から伝言があるんだけど。」
「リウイさんから?一体何かしら。」
ソーニャとの会話が終わるとロイドはセシルにリウイの伝言を伝えた。
「そう………じゃあ今度会ったら伝えてくれるかしら?『楽しみにして待っています』って。」
「わ、わかった。………けどもう会う事はないと思うんだけどな………」
セシルの伝言を聞いたロイドは頷いた後苦笑し
「フフ……………――――長い夜になりそうだけど………お互い、頑張って乗り切りましょう!」
その様子を見ていたソーニャは微笑んだ後、ロイド達に応援の言葉を言い
「はい………!」
「ま、せいぜい気張らせてもらいますよ。
ソーニャの言葉にロイドとランディは力強く頷いた。
「それ
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