第98話
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部隊の報告によるとベルガード門に異常があったらしい。」
「何?どういう事だ、それは。」
「………見張りの警備隊は一人もいなかったらしい。」
「何だと?見張りの兵がいないだと?」
「ああ。それどころかベルガード門の建物内全てを調べたが警備隊員は一人もいなかったらしい。」
「………それでエステルは自分達の護衛部隊にどういう指示をした。」
「そのままクロスベルに向かい、その後リウイの指示を仰げと指示をしていたな。」
「……何?…………俺達にまで手伝わせるつもりか………」
「エステル自身は『リベールの”異変”の時、あたし達を驚かせた仕返し。断ればイリーナさんにラピスとリンの件でリウイが秘密にしている件を話す』と言っていたが………」
「……ハア………くだらん事に根を持っている奴だな………―――まあいい。お前達はどうするつもりだ?」
「俺とレシェンテはエステル達が失踪者達がいると思われる場所を探している間はクロスベルに残って欲しいと言われたから、エステル達から連絡があるまではクロスベル市で情報収集を続けるつもりだ。」
「……わかった。」
そしてリウイは通信を終えた。
「あなた、一体誰からだったんですか?」
リウイが通信を終えるとイリーナがリウイに尋ね
「………セリカだ。」
「え……セリカ様からですか?」
「というかあの人、エニグマを持っていたんですか………一体いつの間に手に入れたんでしょう………?」
リウイの答えを聞いたエクリアは驚き、ティオは意外そうな表情をして呟き
「………この世界に来る際に俺達メンフィルが用意してやった。」
「………マジですか………というかあの人達、エニグマがなくても出鱈目な強さを持っているのに、どこまで強くなる気ですか……」
リウイの話を聞き、ジト目になって溜息を吐いた。
「あの………もし、差支えなければ一体何があったか教えてもらってもいいでしょうか?」
そしてロイドが真剣な表情でリウイに尋ね
「………いいだろう。お前達も無関係ではあるまい。」
尋ねられたリウイはエステルの護衛部隊がクロスベルに向かっている事とその途中で通過したベルガード門の警備隊員が一人もいなかった事を説明した。
「なっ!?」
「警備隊員まで………!」
「チッ!そういや阿保司令はルバーチェと繋がっていたな!」
「まさかベルガード門の警備隊員も操られたのでしょうか………?」
リウイの話を聞いたロイドとエリィは驚き、ランディは舌打ちをし、ティオは真剣な表情で考え込んでいた。
「さて…………俺達も一端クロスベル市に戻ってプリネ達に今後の行動を伝えなければな。―――エクリア、転移魔術を頼む。」
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