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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(零篇)
第97話
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〜夜・ウルスラ病院・研究棟〜



「なっ……………!?」

「何だ、あの動きは………!(嘘………全然剣の軌跡や身体の動きが見えなかった………!)」

「とんでもねぇ威力だぜ………!こんな一瞬で終わらせるなんて………噂通り………いや、それ以上だ……!」

「凄い……!まさかエクリアさんもあんなに強かったなんて………!」

「…………相変わらずとんでもない威力ですね。」

それを見ていたロイド、銀、ランディ、エリィは驚き、ティオは静かな笑みを浮かべていた。

「ば、馬鹿なっ!?”真なる叡智(グノーシス)”に至った私が反応すらできなかっただと………!?き、貴様らは一体………――――なっ!?”剣皇”リウイ・マーシルン………!何故、貴様がいる!?」

一方全身血まみれのアーネストは信じられない表情をした後、自分を見下ろしているリウイを見て目を見開いて叫び

「外道に墜ちた者に語る言葉はない。大人しく縛につくがいい。殺さなかっただけ、ありがたく思え。」

アーネストの言葉を聞いたリウイは冷徹な視線をアーネストに向けて呟いた。

「ククク………ハハハハハハハッ………!!ふざけるな―――――――――ッ!”真なる叡智(グノーシス)”に至った私がどんな者にも敗れる訳がない――――――!!」

一方リウイの言葉を聞いたアーネストは大声で笑った後、立ち上がって一瞬で後ろに跳躍して後退した後リウイを睨み、一瞬でリウイに詰め寄って剣を振るった!しかし!

「雑魚が。―――ウィンディング!!」

「ガッ!?」

リウイは暴風を纏った魔剣エドラムを振るった。するとアーネストは壁まで吹っ飛ばされた!そしてアーネストが呻きながら地面に膝をついたその時、アーネストが持っていた剣は地面に転がっており、さらにアーネストの片腕が消滅していた!

「………え……………」

片腕が消滅している事に気付いたアーネストは呆けた。するとその時片腕が無くなった部分から大量の血が噴出した!

「ギャアアアアアアアア――――――ッ!?私の、私の腕が――――――!!おのれ――――――――っ!!」

そして片腕を無くしたアーネストは悲鳴を上げた後、リウイを睨みつけ

「……まだやるつもりなら、次は滅する。」

睨まれたリウイは全身にすざましい覇気を纏ってエドラムをアーネストに向けて、膨大な殺気をアーネストに向け

「ヒッ……………馬鹿な………”真なる叡智”に”至った”私が何故、恐怖を感じる………!」

殺気を向けられたアーネストは信じられない表情をして身体を震わせた。

「……………っ…………!」

「なんつー”覇気”だよ………!」

「これが”剣皇”の”覇気”か………!」

リウイの背後からさらけ出されて
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