第97話
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量がどこかに流れているらしい。」
「………ああ。どうやら”彼”はここ以外にも拠点を持っていることになる………ひょっとして行方不明の人達はそこに………?」
そして銀の話にロイドは頷いた後考え込み
「………あり得そうですね。一体どこにあるんでしょう………?」
「その、マフィア以外の卸し先ってのも気になるな。おい、まさか”黒月”とかいうオチじゃねえだろうな………?」
ロイドの意見にティオは頷いた後考え、ランディは目を細めて銀を見つめた。
「フッ、あのツァオがそんな物に手を出すほど可愛気があるものか。可能性があるとすれば、どこぞの野心的な製薬会社………もしくはテロリストや猟兵団、各国の諜報機関もあり得るだろう。」
「フン、確かにな………ちなみにないとは思うッスが”ラギール商会”もあり得ないッスよね………?」
そして銀の説明を聞いたランディは頷いた後、目を細めてリウイ達を見つめて尋ね
「……チキ達―――”ラギール商会”にも”教団”や”グノーシス”の件は説明してあるし、奴らが接触して来た場合捕縛、もしくは殺害を命じてある。」
「そッスか………」
リウイの答えを聞いて真剣な表情で頷いた。
「つくづくクロスベルという地の特異性が恨めしくなるわね………」
「………ああ………――――こちらの白いファイルも確かめてみよう。」
エリィの言葉に頷いたロイドは白いファイルに目を通し始めた。白いファイルにはなんとたくさんの子供達の写真が写っていた。
「………っ……!」
「こ、これは………」
「ふむ………6年前の”儀式”の被害者たちか。」
写真を見たティオは辛そうな表情になり、エリィは怒りの表情になり、銀は静かな様子を纏って呟き
「………外道が………こんなものを………」
ランディが静かな怒りを纏って呟いた。
「……………………………ごめん、ティオ。中を確認していくぞ………」
「……謝らないでください。どうか……そのまま確認してください。」
「ああ………」
ティオの言葉に頷いたロイドをめくって行くと幼き姿のティオの写真があった。
「………っ………」
(……なんと無機質な顔だ………よほどおよそ人では耐えられんことをされた証拠だな………”魔”に墜ちた外道どもが………!)
写真を見たロイドは表情を厳しくし、ラグタスは驚いた後怒りを纏って呟いた。
「………あはは………この頃の表情に比べたら………少しはマシになりましたよね?」
「ティオ………」
「……言うまでもないわ………」
「はは………見違えるほど可愛くなったと思うぜ。」
涙を流しながら呟いたティオの言葉を聞いたロイドは辛そうな表情になり、エリィとラ
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