第96話
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下がったようだな………!)
エリィはアーネストの紅い瞳を見つめて驚き、メヒーシャはアーネストを睨み
「フン………どうやら魔性に墜ちたらしいな。」
銀は鼻を鳴らして呟いた。
「ほう、これは………噂の”銀”殿もご一緒だったか。君が余計な事を吹き込まなければ私の立場も安泰だったろうに………どうやらお礼をする機会が巡ってきれてくれたようだね。」
そして銀に気付いたアーネストは不敵な笑みを浮かべた後、銀を睨み
「我が存在は影………人の身で騙るは叶わぬと知れ。たとえ魔性に墜ちようともな。」
睨まれた銀は静かに呟き
「クク………言ってくれる。」
銀の言葉を聞いたアーネストは不気味な笑みを浮かべていた。
「………どうやらあなたが、魔獣や悪魔を率いていたようですね。」
「それ以前に、どうしてあなたがこんな場所にいる!?拘置所にいるはずのあなたが!?」
不気味な笑みを浮かべているアーネストをティオは真剣な表情で睨んで呟き、ロイドは睨みながら叫んだ。
「クク、拘置所か………あの建物なら、この病院と同じく既に”我等”の手に落ちている。」
「なに……!?」
「拘置所の警備はベルガード門の警備隊が担当しているはずだ………そんな場所をマフィアが襲ったってのか!?」
不気味な笑みを浮かべて語るアーネストの話を聞いたロイドは驚き、ランディはアーネストを睨んで尋ねた。
「フフ………そういう訳ではないんだが。ちなみにルバーチェごときを我等と同じに見ないでくれたまえ。彼らは単なる傀儡さ。我等の計画を成就するためのね。」
「やはりそうか………”グノーシス”を服用した者を何らかの方法で操っているんだな?」
「フフ、その通り……………全ては偉大なる我等が”同志”の計画によるもの。大いなる儀式を遂行するための”駒”に過ぎないというわけさ!」
「偉大なる同志…………」
「”D∴G教団”の残党にしてマフィアの背後に潜んでいた人物……つまり――――この部屋の主というわけか。」
不敵な笑みを浮かべて語るアーネストの話を聞いたエリィは真剣な表情で呟き、ロイドはアーネストを睨みながら言った。するとその時
「ククク………ハハハハハハハッ………!!」
アーネストは不気味な笑みを浮かべて大声で笑った後、身体中にすざましい瘴気を纏って剣を構え、さらに自分の周囲には装甲を纏った軍用犬達を現した!
「なっ………」
「この鬼気は………!」
「上位三属性の気配……!?」
「まさか完全に”魔人”となったのですか………!?」
アーネストからさらけ出されている瘴気を見たロイド、銀、ティオ、ティアは驚いた。
「――――それを確かめたければ私を退け
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