第93話
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達は明るい表情をしたり安堵の溜息を吐いた。
「あんたら、途中で停まってたバスに乗っていたのか?」
「ああ………道の途中で、いきなりあの黒服たちが立ち塞がったんだ。」
「む、無言で銃を突きつけられてここまで歩かされて……抵抗しようとした運転手さんはい、いきなり撃たれて………!」
「そうだったんですか………」
「………しばらくの間、ここで待っていてください。皆さんの安全は自分達が必ず確保します。」
バスの乗客たちの話を聞いたエリィは頷き、ロイドは指示をした。
「わ、わかった!」
「よろしく頼んだわよ!」
その後ロイド達は隣の部屋に入った。
「あんたたち………!」
「確か警察の………!」
部屋に入って来たロイド達に気付いた看護師達の師長と寮長は驚いた。
「師長さん………ご無事でしたか。」
「……よかった………」
「どうしてここに………ひょっとしてもう安全なのかい!?」
自分を見て安堵の溜息を吐いているロイドとティオを見た師長は尋ねた。
「いえ………私達も先程来たばかりなんです。現在、安全を確認しています。」
「そうかい………」
「どうやらケガをしてる人がいるみたいッスね?」
エリィの答えを聞いて残念そうな表情をしている師長にランディはベッドに寝かされている男性達を見た後尋ねた。
「ああ………ウチの警備員とバスの運転手さ。あの黒服たちに撃たれて………一応、応急手当は済ませたよ。」
「そうですか……セシル姉や他の人達はやはり病棟の方でしょうか?」
「ああ、ちょうど仕事中だったし、かなりの人間が病棟にいるはずだ。あたしは丁度休憩中でこっちに来ていたんだが……くっ、こんな大変な時に病棟から離れちまうなんて………」
ロイドの質問に答えた師長は悔しそうな表情をした。
「師長さん………」
「……安心してください。セシル姉や患者さん達は俺達が絶対に助けます!!」
「師長さん達はどうかケガをされた方を診ていてあげてください。」
「わかった………よろしく頼むよ!」
師長に指示をしたロイドとエリィは仲間達と共に再び、探索に戻り、時折襲って来るマフィア達を気絶させて、さまざまな場所に監禁されていた患者や医師、看護師達を次々と確認して行ったがセシルだけは見つからず、ロイドは焦る気持ちを抑えながら病棟の屋上に到着した。するとそこには驚くべき光景があった。
「なっ!?あれは………!」
屋上に到着し、ある方向を見つめたロイドは血相を変え
「おい、ヤバイぞ………!」
ランディは叫んだ!ロイド達が見つめた方向―――そこにはかつてロイド達が月の僧院で戦った”悪魔”や亡霊、不死者に加え、大
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