第93話
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ちゃならない。だから”銀”――――この場は協力してくれないか?」
驚くべき提案を口にした。
「ええっ!?」
「おい、そいつは………」
ロイドの提案を聞いたエリィとランディは驚き
「クク………何を言い出すかと思えば。お前達が本来、取り締まるべき犯罪者の力をアテにするというのか?」
銀は不敵な笑みを浮かべて尋ねた。
「言っただろう、緊急事態だと。それに、あんたはあんたで真相を突き止めるつもりのようだ。だったら病院関係者を助けて話を聞くメリットはあるだろう?」
「フフ………あくまで対等な協力関係というわけか。―――いいだろう。この場は力を貸してやる。だが、足手まといになるようなら私は私で勝手にやらせてもらう。それでいいな?」
「ああ、構わない。」
銀の確認にロイドは頷き
(フフ、柔軟な考えができるようになってきたわね………)
(そもそもその”女”がロイドの提案を断るなんてありえないがな。くかかかかっ!!)
その様子を見ていたルファディエルは微笑み、ギレゼルは陽気に笑い
「まったくもう……思い切りがいいというか。
「こういう時のロイドさんは大胆過ぎますよね………」
エリィとティオは呆れた。
「ま、ウダウダ迷ってる場合じゃねえのも確かだしな。そんじゃあ、さっそく病院内の捜索を始めるかよ?」
「ああ、とにかく病院関係者の安全を確認していこう。ついでに話を聞けば何が起こったかわかるはずだ。」
「ええ………!」
「了解です。」
「フフ………それでは行くとしよう。」
ランディの言葉にロイド達はそれぞれ頷いて病院を見つめ
(セシル姉………どうか無事でいてくれ。絶対に……みんな助けてみせるから!)
ロイドは決意の表情で病院を見つめた後仲間達と共に探索を開始した。その後銀を加えたロイド達は近くの建物―――看護師や医師の寮に入り、扉を守っていたマフィア達を気絶させた後、扉の奥に行き、通路にある扉を開いて部屋の中に入った。するとそこには多くの一般市民達がいた!
「ひっ………!?」
「な、なんだアンタら………!?」
部屋に入って来たロイド達を見た青年は悲鳴を上げ、男性は戸惑った様子で尋ね
「あなた方は………」
ロイドは不思議そうな表情で部屋にいる人物達を見た。
「あなたたち………たしか警察の人じゃ!?」
その時、部屋の中にいたメイド服を着た女性が驚きの表情で尋ねた。
「ええ、クロスベル警察の者です。こちらの異変に気付いて、皆さんの安全を確認しに来ました。」
「た、助かったわ!」
「バスから引きずり出された時はどうなることかと………」
そしてロイドが名乗ると部屋の中にいた人物
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