第93話
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「はあはあ………なんて強さなの!?」
「やっぱり例の薬で身体能力を強化しているみたいだな………軍用犬の方もそうかもしれない。」
戦闘を終えたエリィは息を切らせた後足元に落ちていた自分の銃を拾って腰のホルダーに収め、ロイドは警戒した様子で地面に膝をついたマフィア達を睨み
「しかし………こいつら一体どうしたんだ?一言も喋らないで黙々と襲ってきやがって………」
「………感情の揺らぎがほとんど感じられませんでした。これではまるで―――」
ランディはマフィア達を睨みながら戸惑い、ティオは静かに呟き、何かを答えかけた。するとその時
「………ゥルルル………」
「………ァァア………」
マフィア達は唸り声を上げた後、全身にすざましい”魔”の気を纏って立ち上がった!
「こいつら………!?」
「チッ………完全に無力化したはずだぞ!?」
「これが………”グノーシス”の力………!」
「ど、どうすれば………」
立ち上がったマフィア達を見たロイド達が驚いたその時!
「フフ……―――やれやれ。面倒をかけてくれる。」
どこからか聞き覚えのある声が聞こえた後、突如針が飛んできてマフィア達に刺さり
「がっ………」
「ぐっ……」
針に刺さったマフィア達は呻いた後地面に倒れた!
「今の針は………!」
それを見たエリィは驚き
「”銀”――――殺したのか!?」
ロイドは真剣な表情で叫んだ。するとその時!
「フ………経絡を突いて気の巡りを遮断しただけだ。いかに身体を強化しようともしばらくは眠ったままだろう。」
なんと銀がロイド達の傍の空間から現れた!
「そ、そうか………」
「しかし、相変わらず神出鬼没な野郎だな………ルバーチェの動向を探ってここに辿り着いたって所か?」
銀の説明を聞いたロイドは安堵の溜息を吐き、ランディは溜息を吐いた後真剣な表情で尋ねた。
「ツァオからの依頼でな。しかし思っていた以上に厄介な事になっているようだ。”グノーシス”………眉唾物だと思っていたのだが。」
「どうしてその名前を……」
「貴方達………何をどこまで知っているの?」
銀の話を聞いたティオは驚き、エリィは警戒した様子で尋ねた。
「フフ………お前達が掴んでいる程度だ。ルバーチェどもの失踪と”D∴G教団”残党の存在………それ以上の事は私もツァオも掴めてはいない。」
「そうか………」
銀の話を聞いたロイドは頷いた後仲間達と共に構えを解いて考え込み
「―――そちらの目的がどうあれ、今は緊急事態だ。おそらく病院内は、マフィア達に占拠されている可能性が高いだろう。一刻も早く病院関係者の安全を確認しなく
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