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消えた友
2部分:第二章
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「そうじゃないのか?」
 こう話す彼等だった。しかしだ。
 白川の中で不安が宿った。金は北朝鮮でどうして暮らしているかとだ。
 しかしそのことを知ることは新聞や雑誌を通してだけだった。新聞ではだ。
 やはり北朝鮮は地上の楽園であり向こうに行けば幸せに暮らせると書かれていた。彼はそのことを信じるしかなかった。それで金も幸せだと思っていた。
 だが、だ。次第にだった。北朝鮮の話題はだ。
 少しずつ出て来た。その話はというと。

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