暁 〜小説投稿サイト〜
STARDUST唐eLAMEHAZE
第一部 PHANTOM BLAZE
CHAPTER#4
DETERMINATION 〜決意〜
[8/9]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
うな異形のモノだ。
ともあれ、その災いが起こらぬように、
存在の乱獲者を狩り出して滅す「使命」を持つのが、
我ら “フレイムヘイズ” というわけだ。」
 声を発するアラストールの上で、タイヤキを頬張ったフレイムヘイズの少女が
年相応に目元を緩ませている。
「……やれやれ、それはまた、随分と頼り甲斐がありそうだな?」
 そのフレイムヘイズの少女を剣呑な瞳で見据えながら
皮肉めいた口調で承太郎は言った。
 こんな年端もいかない少女が、どうしてそんな異様とも言える
戦闘組織に属しているのか?
 気にはなったが承太郎は訊かなかった。
 無闇に他人を詮索するのは趣味じゃない。
 承太郎はシャナとアラストールの話した内容をもう一度反芻して理解した後、
核心に入る。
 己の、核心に。
「最後の、「質問」 だ」
 そう言って承太郎は、顔前で厳かに指を立てる。
「テメーらが追ってるその “紅世の徒(グゼノトモガラ)” とかいうヤツらと、
アノ男、 『DIO』 との関係は一体なんだ?」
 DIO。
 その名前に、周囲の空気が一気に重くなる。
 まるで固定化した空気が、己が存在を押し潰そうとでもしているように。
「……」
「……」
「……」
 三者三様の、重苦しい沈黙の中、アラストールが静かに口を開いた。 
「……我らにも、アノ男の概要はよく解らぬ。
元は桁外れの運命の「器」をその裡に蔵していた
「人間」 で在ったらしい、という事以外はな。
ただ、最近になって “紅世の徒” の多くが、
()の者の「下僕(ボク)」となった事が判明した。
この世界の、強烈な歪曲(ゆがみ)によって……」
「……」
 シャナは、その時の感覚を思い起こしていた。
 脳裏に最初に浮かんだ言葉は、魔王。
 しかし、そんな陳腐な表現ではとても足りない。
 世界の存在の要石に、楔が穿たれたかような途轍もないプレッシャー。
 その存在の力は、かつて己が討滅した “紅世の徒” など比べモノにもならない。
 ソレが、DIO。
「彼の者は、その強大な力を以て “紅世の王” にすら勝利し支配する。
その存在はまさに 『王の中の王』
かつて己が潜血より数多の魍魎を生み出したという事から、
幽血(ゆうけつ)統世王(とうせいおう)】 と我らは呼んでいる」
 アラストールの言葉にシャナが補足した。 
「それでフレイムヘイズとして王を討滅するなら、
ジョセフと一緒に行動した方が良いってアラストールと相談して決めたの。
どうやらおまえの 「血統」 は、アノ男と関わりが深いようだしね」
「それじゃあ、さっきのも……DIOのヤローの差し金か?」 
「うむ。そうみるのが妥当であろう。
我らの入国とほぼ同時に、この界隈で “
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ