機動戦艦ナデシコ
1384話
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対に成功すると思える何かがあった筈だ。
それが現在のクリムゾングループや連合軍との協力であり、その力があれば確実に成功すると判断したのだろう。
前ネルガル会長の下で働いていたサワガサキには、ある程度の手駒もあったんだろうし。
だが……連合軍でグリューノを殺そうとした奴とは違い、サワガサキは甘かった。
いや、この場合はアカツキがグリューノよりも優れていたと言うべきか。
グリューノも行方不明であって、別に死んだと決まった訳ではない。
「ともかくクリムゾングループとネルガルに関しては分かった。クリムゾングループを吸収してネルガルの技術力が上がるんなら、こっちとしても文句はない。連合軍の方は言うまでもないしな」
『ええ。それで木連の方は……こちらも言うまでもないでしょう?』
「だろうな」
今回のような件を引き起こした以上、木連は完全に反乱軍と組んでそれ以外へと全面戦争を仕掛けてきたと判断してもおかしくはない。
そしてアカツキからの要求で俺も手を出す事になり、自然に木連とシャドウミラーは全面的に敵対する事になる。
そうなれば、俺達が木連に攻め込んでチューリップ、ヤンマ、カトンボの生産プラントを奪取する事になったとしても問題はない。
いや、木連の連中にしてみれば間違いなく問題だろうが、敵対している俺達にしてみれば全く問題ではない訳で……
「そもそも、何で草壁はこんな一か八かの手段に打って出たんだ?」
『さあ? その辺は私にも分からないわね。アクセルが話した限りでは、そんな感じはなかったんでしょう?』
「ああ、全くな。寧ろ俺達と友好的に接したいとも思っていたし、グリューノやミスマル、ヨシサダといった面々ともある程度積極的に話したりもしていたように見えたんだが」
だからこそ色々と手を打って俺達を火星に釘付けにした?
だが、それで火星に釘付けにする事が出来るのは、あくまでも俺だけだ。
最悪、実働班や精霊の卵といった連中を自由に動かす事が出来るし、メギロートや量産型Wのシャドウを使うといった方法もある。
そう考えれば、明らかに草壁にとっては負けが確定している未来のようにしか思えないんだが。
草壁がその程度の事も理解していないとは思えない。だが、そのままではこちらと戦いを行っても間違いなくやられる。その上でこうして手を打ってきた以上、必ず何らかの意味があると思う。思うんだが……
「まぁ、結局は実際に戦ってみるまでは分からないか。向こうが何を考えていようと、こちらとしてはやるべき事をやるだけだし」
そんな俺の言葉にエザリアは頷き、口を開く。
『とにかく何をするにしても、アカツキを確保するというのは最低限の要素よ。さっさとナデシコに行って確保してきて頂戴。ここでああだこうだと考えて
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