機動戦艦ナデシコ
1384話
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言っているのは、連合軍を傀儡国家……傀儡軍? にしろって事か?
いや、そこまでいかなくても親シャドウミラーな連合軍を作れと。
つまり、SEED世界のオーブのような感じを狙っているのか。
オーブよりも更に親シャドウミラーの色を強くするといったところか?
「ありがたいかどうかで言えばありがたいけど、誰をトップに立てる? グリューノは行方不明だし、元々好戦的だからシャドウミラーとしては嬉しくないだろ」
『そうね。アカツキ……と言いたいところだけど、彼にはネルガルを抑えて貰う必要があるでしょうし、クリムゾングループの方もどうにかして貰う必要があるわね。となると……候補になるのは、ヨシサダ少将かミスマル提督かしら』
「だが、その2人も現在は行方不明だぞ。アカツキからの連絡だから、今は違っているかもしれないが」
アカツキは取るものも取り敢えずナデシコへと逃げ延びた。
である以上、集める事が出来た情報も決して多くはないし、正確でもないだろう。
……それでもグリューノが行方不明だというのをしっかりと得ていたのはさすがだと言うべきだろうが。
『それに今も少し話に出たけど、クリムゾングループをネルガルが押さえる事が出来るとういうのは大きいわ。ナデシコ世界ではバリア系の技術で高い技術力も持ってるもの』
「いや、けど……シャドウミラーにとっては必要ないだろ?」
シャドウミラーの技術でも、バリア系等というのはかなり発展している分野だ。
ビームコーティング、Eフィールド、G・テリトリー、ブレイズ・ルミナス。他にPS装甲なんかも正確にはバリアじゃないけど、そっち系等の技術の一種と見てもいいだろう。
そんな感じで多種多様なバリア技術がある現状、改めて新しいバリア技術を……それも大質量の物は防ぐ事が出来ないようなバリア技術が欲しいかと言われば、首を傾げざるを得ない。
まぁ、それでも地球その物をバリアで覆い隠すのはそれなりに評価してもいいが、それを言うのならホワイトスターだってバリアで覆われているしな。
『まぁ、そう言わないで。それにバリア技術以外にも人型機動兵器の研究をしているって話だし、意外とお買い得かもしれないわよ?』
「……ネルガルがエステバリスを実用化したからな。それに対抗したんだろ」
ネルガルとクリムゾングループは唯一無二のライバル……って訳じゃないけど、お互いにナデシコ世界有数の大企業だ。
当然そうなればお互いにライバル意識を抱いていてもおかしくはない。
そして今回の件の裏で糸を引いていた奴は、そんなネルガルの社長派を引き込んだ訳だ。
幾ら社長のサワガサキがアカツキと敵対しているからといって、アカツキを強制的に追放……いや、アカツキの言葉を借りれば息の根を止めようとすると決断するのは、絶
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