第66話
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……間が悪いことに例の拘置所襲撃の報せがあってな。しかも拘置所の近くにあった警察学校と訓練所も襲われたらしい。そちらへの対応で警察本部は蜂の巣を突いたようになっている。」
「わかりました………これ以上はアテには出来ません。――――遊撃士協会に頼んでキーアを外国に逃がしましょう。」
ダドリーの話を聞き、警察本部の援護がアテにできないと判断したロイドは意外な提案をした。
「ロイド、それは……」
「もちろんアリオスさんか、エステル達、もしくはアーシアさんに任せる事が条件だ。リベールあたりなら安全だろうし”教団”の手も届きにくいはずだ。」
「フン………確かにそいつが一番安全かもしれんな。―――だが、いいのか?お前自身の手であの子を守れなくなっても。」
ロイドの説明を聞いて納得した様子で頷いたセルゲイはロイドに問いかけた。
「……俺の拘りやプライドなんてどうでもいいんです。みんなは反対かもしれないけど………あの子が少しでも安全なら俺はそちらの可能性に賭けたい。」
「ロイドさん……」
「やれやれ………仕方ねぇか。」
「――逆に言えば護衛対象がいなくなれば、レン達も動きやすくなるからロイドお兄さんの提案は今の状況ではベストな判断ね。」
「……よく決心したわね。」
ロイドの決意を知った仲間達もそれぞれロイドの提案に合意している中ルフィナは静かな笑みを浮かべてロイドを見つめた。
「………そのつもりなら急いだ方が良さそうだな。国際定期便の最終便は確か21:30だったはずだ。急げば今夜中にリベールへあの子を逃がせるかもしれん。」
「よし、ギルドに連絡しろ。ちょうど目の前にアリオスと同じA級正遊撃士がいるんだから、受付に事情を説明してそのまま任せればいい。リベール常駐の遊撃士の中でも5本の指に入る”暁のアーシア”ならアリオスの娘とキーアの2人、何があっても守り切れるだろう。」
「はい……!」
そしてダドリーの提案とセルゲイの指示に頷いたロイドはエニグマで通信を開始し
「ル―――いえ、アーシアさんが遊撃士協会に向かわずに私達の所に残ってくれたお陰で二人をすぐにリベールに逃がせそうになりましたから私達は助かりましたけど……クロスベルに戻った時にすぐに支部に向かってミシェルさんに指示をあおがなくてよかったのですか?」
「ええ、貴女達クロスベル警察の状況を確認してからミシェルに連絡するつもりだったから気にしないで。最もすぐにリベールにトンボ帰りになるようだけどね。」
「……二人の事、よろしくお願いします。」
ロイドが通信をしている間にエリィに訊ねられたルフィナは答えた後苦笑し、ティオはルフィナを見つめて頭を下げた。
「はいはい。こちら遊
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