第66話
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同日、20:45――――
その後クロスベル市に戻ったロイド達はセルゲイに病院での出来事を報告し、さらに病院で手に入れたファイルも見せ、その後すぐにセルゲイから話を聞いてやってきたダドリーもロイド達から報告を聞いて、ファイルに目を通した。
〜特務支援課〜
「クッ……何を考えている!?ヨアヒム・ギュンター………一体どういうつもりだ!?どうして自分が不利になる情報をわざわざ残したりする!?」
「フン、確かにな………」
ファイルに目を通し終えたダドリーはファイルを睨んで怒鳴り、ダドリーの疑問に頷いたセルゲイは考え込んだ後、ロイド達に振り向いて尋ねた。
「――お前達。偽装の可能性はどう思う?」
「……正直、この状況で偽装する意味はないと思います。全ての状況が彼を指し示し、ルバーチェや議長との関係も明らかにされていますし……」
「”銀”の行動を見る限り、黒月や共和国派の仕掛けの可能性も低いのではないかと……」
「ま、これ見よがしに誇示してるだけじゃねぇのか?あの秘書野郎の態度だってかなりイッちまった感じだったし。」
「……同感です。その2つのファイルからは自己顕示欲と合わせて、何らかの狂信的なメッセージを感じました。それも恐らくキーアについて……」
「そうね。あれは恐らくキーアを保護しているレン達に向けてのメッセージを意味しているのでしょうね………メッセージの内容は……」
「”今まで特務支援課に預けていた彼女を返してもらう”……そのあたりの内容でしょうね。」
「なるほどな………そこまで拘らせる何かをあの子が持っているのか……?」
「ば、馬鹿馬鹿しい………ただの能天気な子供でしょう!?こんな事をしてまで一体何をしようって言うんです!?」
ロイド達の話を聞いて考え込んでいるセルゲイにダドリーは嘲笑して反論した。
「さてな………だが、この白いファイルに彼女の写真が挟まっていた事の意味………―――ロイド、どう思う?」
「……はい。6年前までに行われていた幾つもの非道な”儀式”の数々………その締めくくりとしてキーアを利用するというメッセージかもしれません。」
(もしくは”儀式”に使う”供物”として何らかの特別な価値がある可能性も考えられるわね………)
そしてセルゲイに尋ねられたロイドは推理し、ルフィナは他の推測をしていた。
「っ………」
「チッ………」
「………絶対にさせません……」
「それに関してはレンも同感ね。」
ロイドの推理を聞いたエリィ達はそれぞれ改めてキーアをヨアヒムの魔の手から守る決意をした。
「ああ……もちろんだ。―――ダドリーさん。上層部の方はどうですか?」
「…
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