最終回 遂に終わりだ!大団円!!その十一
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「ゴキブリ並だぞ」
「相当酷いぞ」
「そのまんまだよな」
「ああ、そうだよな」
「この連中オニヒトデだよな」
「ゴキブリだよな」
全世界の多くの人達が思うことだった。
「人類社会のな」
「まさにオニヒトデだな」
「まじいらねえ」
「法螺貝に食われてろ」
こうした言葉まで出る、だが。
二人は神戸空港を出てだ、大阪城天守閣の頂上まで来てそこでいつものポーズを取って高らかに宣言した。
「生還!」
「そのまま落ちて死ねぎゃ」
その二人にだ、大阪城を建てた偉大な歴史的人物が礼装で来て告げた。
「おみゃー等は生きて帰らんでよかったぎゃ」
「あっ、太閤さんじゃねえか」
「超時空天下人かよ」
某半島の伝承では時空を超えて悪事を働いているらしい。
「最終回もゲストか」
「やっぱり大阪だと太閤さんだな」
「生まれは愛知県だけれどな」
「今で言うとな」
そうなったのである。
「けれど大阪は太閤さんだぜ」
「この人だな」
「日帝衆の勝利はよかったぎゃ」
実にと言う太閤さんだった。
しかし二人にだ、これ以上はないまでに不機嫌な顔でこう言うのだった。
「しかしおみゃー等は今からでも遅くないだぎゃ」
「死ねってのか」
「こっから落ちて」
「地獄に落ちるぎゃ」
またこう言うのだった。
「無間地獄だぎゃ」
「そこ一番深い地獄だろ」
「地獄の中でもな」
「落ちるまで二千年かかってな」
「落ちてからも壮絶な責め苦だろ」
他の地獄が生ぬるいまでという。
「俺達殺人とか放火とか窃盗はしてねえぜ」
「暴行もな」
「イカサマ賭博とか策略だけだぞ」
「そうしたこと意外はしてねえぞ」
「それでもいいから落ちるぎゃ」
まだ言う太閤さんだった。
「今からでも遅くないぎゃ」
「へっ、誰が落ちるかよ」
「平家物語じゃねえからな」
平清盛が死んだ時にこうした話があった。
「無間地獄になんか落ちるか」
「地獄に落ちるレベルの悪事はしてねえぞ」
「残念ながらな」
「その通りだ」
またゲストだ、今度は牛頭と馬頭だ。しかし平家物語で牽いていた火車はない。
「この二人は確かに下衆だ」
「下衆の極み男達だ」
乙女でもそこのヴォーカルでもない。
「あまりにも汚い」
「卑怯卑劣の限りを尽くしてきている」
「しかしだ」
「地獄に落ちるかというと」
それはというのだ。
「そこまではいかない」
「地獄道に入るものではない」
「とはいっても餓鬼道にも行かない」
「犬畜生以下だが」
「だから法律は守ってるしな」
「違法賭博はしてるけれどな」
そうした店にも行っているがだ、高校生であるが。
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