第43話 アイディア
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ない。
計画は、既に引き返せない領域にまで来ていて、クローンは未だに造り出されている。
もしも、もしもだよ
クローンに人間的な「痛み」や「苦しみ」があったならば、誰かの心を動かして計画が止められるかもしれない
学習装置を開発した君にしか、出来ないことだと思う。
僕は、何か別の方法がないか探してみるつもりだ。
ゼツ
手紙を読んで布束は震えた。確かに、感情があれば人形から人間へと変わり、「彼女達の叫び」を疑似的にでも伝えることができるかもしれない。
「ゼツ。wellあなたは素晴らしいアイディアの持ち主だわ」
布束はさっそくパソコンを起動させて生み出されたクローンに入力する感情データの蓄積を始めていく。
どのように集めれば良いのか?
いや、どのように作れば良いのか?
生物学の観点から布束は考察を進めていった。
寮の外に白ゼツが立っていた。
煌々と点いている布束の部屋を眺めながら、満足そうに耳まで裂けた口で笑みを浮かべている。
「クローン計画なら効率が良いと思ったんだけどね。クローンに感情がほぼ無いとは予想外だった」
なかなか上手くいかないね
十尾を復活させるには、更に負の感情を集めなければ......
クローンに感情が入り、惨殺されていけば......ククク
約2万の負の感情が蓄積できそうだ
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