暁 〜小説投稿サイト〜
とある科学の傀儡師(エクスマキナ)
第43話 アイディア
[2/3]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
れ込んだ。時折、空気が声帯を通過して小さな呻き声を発生させた。

フレンダの目の前に立っているの赤い髪の少年「サソリ」の砂分身体であった。

「んー、知らん奴だな。こんな小娘を守りに付けるなんて舐められたものだ」
サソリの分身体は、壁に手を当てながら残りのチャクラ反応を探る。
「何人かいるな」
サソリの分身体は、突っ伏しているフレンダの金髪ロングを掴むとチャクラを流し込んで、可能な限り記憶を探る。

「フレンダ、滝壺、絹旗......麦野」

サソリの分身体は、印を結ぶとフレンダそっくりの外見となり、床を踏みならすように自分の身体を見回した。
「こんな感じだったか......」
サソリフレンダは、静かに笑みを浮かべると倒れている本物を一瞥すると、配管の奥へと向かいだした。

******

長点上機学園の寮のとある一室にギョロッとした眼をした女性「布束砥信」がシャワーを浴び終えて、ベッドに腰掛けた。
クセの強い黒髪は、水分を含んだ重みでややストレート気味になっている。
じんわりと滴る汗を肩に掛けたタオルで拭いている。

「ゼツ......いないみたいね。外出かしら」

四方を見渡してみるが、ゼツ特有のすり抜けがなく部屋はガランとしている。
汗で失った水分を補給するためにスポーツ飲料をコップに移して飲んでいく。

ゼツという人物とあったのは研究室にいた頃だ。実験の協力者として紹介された。
見た目は完全にオセロを連想させてしまう容姿や、二人分喋ることには驚いたが、研究の世界に身を置けば、天才ゆえの変人を数多く見てきたので「そんなものか」と流していた。
自分の正体について詳しく話さないが、博識で様々な事を知っていた。

「私の護衛を務めると言っていた、however どこか別の世界を見ているような部分があるわね」

護衛として寝食を共にしている布束とゼツ。あまり寝ている所を見たことがない。
生物学を研究している布束にとって、謎に包まれているゼツの存在は、興味対象として申し分なかった。
エアコンから流れてくる風に当たりながら、本でも読もうと本棚へと手を伸ばす。
『生命とは何か?』
という書物を取り出した時に、書類がバサバサと落ちてきた。
「?」
布束は、バラバラになっている書類を拾い集めて目を通し始めた。

書類は、絶対能力者進化(レベル6シフト)計画についての概要と手紙のような形式に分かれていた。
概要は大体知っているが、ゼツと共に止めたい計画として前々から話しをしていたことを思い出す。
手紙は、ゼツから布束へ向けられたものだった。

レールガンのクローンを使って非人道的な実験が現在進行中だ。
これは断固として許されるべきことではない。
しかし、僕の力ではどうすることも出来
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ