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東方緑兵物語
美鈴と門番
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紅魔館正門前

紅魔館に来てから2日経ち、しばらくの間置いてもらう恩返しにという事で、何か手伝うと咲夜さんに申し出たら最初は断られた、客人だからと言う理由らしい、だけど受けた恩を返さない訳にはいかない、という事を話したら紅魔館の全体的な簡単な業務をして欲しいと言われた、皿を洗ったりとか中庭の掃き掃除とかだな、そして今からは紅美鈴という中国人みたいな人?と一緒に門番をする事になっている

「紅美鈴さんか、一体どんな感じの人なんだろうか…まあ、この館を守るくらいなんだ、相当な実力者なんだろうな」

美鈴さんの人物像を頭の中に描きながら中庭を進む、道中であった咲夜さん以外のメイドさん達に挨拶をした、ここに来て咲夜さん以外のメイドさんを見て思ったのだが、ここのメイドさんはやたら背丈が小さい気がする、大きい人でも俺の胸くらいの身長だ、咲夜さんは俺と同じくらいだが、それになんか背中に綺麗な透明な羽を背負っている、一番その羽に近いのはトンボだろうか、まあなんとも言えない感じだけど、何処となく妖精っぽい雰囲気が出ている気がする、そんなくだらない事を考えているといつの間にか門に到着していた、この門の反対側に美鈴さんがいる筈だ、門を開けて美鈴さんを探すと、門のすぐ横にいた、ただしたったまま寝ていた、実に器用に寝ている、

「あれ?寝ている…そう言えばここに初めて来た時も寝ていたよな、これじゃあ門番の意味が無いんじゃないのか?」

俺は美鈴さんを起こそうと肩に触れようとした、結果的には美鈴さんを起こすことができたのだが、その代償なのだろうか何故か俺の体が宙を舞っていた

「何やらいつも感じる気と違うものを感じたから起きてみれば貴方は誰ですか?」
「いててて、あれ?話来ていませんか?しばらくの間紅魔館において貰えるのでその間のお手伝いって事で色々働かせてもらっていて今日は美鈴さんと門番って事なんですけど…」
「あ!じゃあもしかして貴方が純さんですか?すすす、すみません!てっきり不審者かと思って、怪我はありませんか?」

そう言って手を差し伸べてくる美鈴さん、その腕は俺を投げ飛ばしたとは思えない程細い腕だった、一体何処にそんな力があったのだろうか

「えぇ、大丈夫です、このくらいのダメージなら平気ですよ」
「そうですか、ならよかったです、えーと一緒に門番してくれる、でしたよね?」
「あぁ、はいそうですよ、と言っても何をすればいいのか全然分からないんですけど…」

俺は兵士であった訳だから、交代制で門番をした事はあるんだが、そこでのルールがここでも適応されるとは限らない、つまり何も知らないと同じ事だ、まあ、その辺は美鈴さんに聞けば済む事だけど

「門番の仕事ですか…んー、紅魔館に悪意ある者を入れなければいいので特にこれと言った規則とかは無
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