俺は愛せる? 幻想郷...
吸血鬼ってこんなん?
第二十八話 同じようで違うこと
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『俺はさ、物語の主人公なんかじゃないから... なんでもわかったり、感情に鈍感だったり...』
『そんなことはないんだ。だから、俺は君を傷つけてしまったんじゃないかって。そう思って逃げ出してしまった』
『あんな調子ののったことを言ったけど、本当は謝らなければならない』
『君の気持ちを考えないで逃げ出してしまって... ごめん』
もさんっ...
やく......んっ!
「八雲さんっ!」
「え、あ... うん?」
気が飛んでしまっていたらしい。目の前に俺を呼ぶ博麗ちゃんが見えた、そう言えば博麗ちゃんとお話をしている最中であった。
最近多いな、気が何処かに飛んでしまうことが。
「まだ霧雨さんのことで頭一杯ですか?」
「あぁ〜... いや、そうじゃないんだ」
「うわの空でしたよ。全く...」
「魔理沙はあのときなんて言ったんだろう。そう思ってさ」
「やっぱり霧雨さんのことじゃないですか! その感情を食べてあげたいくらいですよ」
「面白い表現をするんだね」
当の本人である魔理沙は、用事があると言って帰った。霊夢が言うには、本当に用事があるらしい、疑っていたわけではないが、いつも遊んでるようなイメージがあったからそう思っただけだ。
どうやら彼女は、自分のお店を経営しているらしい。両親の跡継ぎなのか、霧雨魔法店という店だ。今度行ってみるとしよう。少々、魔法に興味があるのだ。
「さて、今日は何をして遊ぶ?」
「もう! さっきもそう言って考えてたのにっ!」
人肌に触れられたハリセンボンの様に頬を膨らまして腕をぶんぶんと振る博麗ちゃんはさぞ可愛かった。いやいや、そうではない、さぞ可愛らしかった。いやだからそれじゃ同じだから、そうだ、んと...... 可愛いです、はい。
「??話は三百六十度一回転変わりますけど」
「変わってないね、それ」
「八雲さんは、"吸血鬼"って信じますか?」
吸血鬼... か。いきなりなんでまたそんな… それもまたこの子の言う吸血鬼はどういう類のだろうか。
一般的な、死人が血を栄養にするようになった実態のない化け物なのか、変な仮面を被ってなる吸血鬼なのか... それとも怪異最強のなんとかショットなんとかオリオンなんとかブレードさんなのか...... もしくは何処かで闘ってる虫歯持ちのダンディーなのか...... それもまた何処かで闘ってる傘持ってる金髪幼女なのか...... いろんな類があり過ぎてわからないな。
「完全に信じてないわけじゃないけど、増してや幻想郷ならその辺に居そうだけど、言うほど信じてないよ」
「案外、近くにいるかもしれませんよ」
思い当たる節がないと言うわけ
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