第65話
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通り制圧している状態です。病院内の人達に声をかけて保護してあげてください。」
「わかったわ。また後で合流しましょう。」
そしてロイドは通信相手―――ソーニャとの通信を止めた。その後警備隊が突入してマフィア達を拘束し、病院内の人達の保護を始めたり、看護師達を纏めている師長やセシルに状況を聞いたりしていた。
〜ウルスラ病院・病棟屋上〜
「やれやれ………これで一安心って所か。」
「ええ………でも、まだ気が抜けないわ。」
「………そうですね………あの秘書さんの予告ではまだ何かあるみたいですし………」
「ああ、副司令と話したら急いでクロスベル市に戻ろう。」
「うふふ、夜は始まったばかり………病院での出来事は”挨拶代わり”で”ここからが本番”でしょうね。」
「洒落になっていないわよ………」
警備隊の行動を病棟の屋上で見守っていたランディは安堵の溜息を吐き、エリィの呟いた言葉にティオとロイドは頷き、意味ありげな笑みを浮かべて呟いたレンの言葉を聞いたルフィナは疲れた表情で答えた。
「フフ………どうやらここまでの様だな。」
「”銀”………行くのか?」
「クク、これ以上付き合う義理はあるまい。ツァオへの報告は十分だし、私は私で守るべきものがある。お前達と同じようにな。」
「え………」
「あなた、一体………」
銀の話を聞いたロイドとエリィは呆けた。
「……今宵は会う事はあるまい。だが、夜はまだ長い………くれぐれも気をつけるがいい。」
ロイド達に警告をした銀はロイド達に背を向け
「ああ………ありがとう!」
「ま、一応礼を言っとくぜ。」
「……お疲れ様でした。」
「……今回の件に力を貸してくれて本当に助かったわ。」
「うふふ、また一緒に協力する時が来るといいわね♪」
「フ………さらばだ。」
ロイド達の労いの言葉を受けた後人間離れした動きで病院から去って行った。その後、ソーニャやノエルと合流したロイド達は手早く事情を説明し………警備隊の車両でクロスベル市まで送ってもらえることになった。
「……そう。急いで街に戻るのね。」
「ごめん、セシル姉………本当だったら復旧の手伝いをしなくちゃいけないのに……」
自分達がすぐにクロスベル市に戻る事を知ったセシルにロイドは申し訳なさそうな表情で答えた。
「ふふっ、気にしないで。警備隊の方々もいるし、あなた達はあなた達にしか出来ないことをするべきよ。……キーアちゃんの身が危ないかもしれないんでしょう?」
「ああ………正直、ヨアヒム先生の狙いはまだはっきりとはわからない。この混乱した状況で俺達がどう動くべきかも……でもキーアは……あの子だ
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