第65話
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ナの推測を聞いたエリィは静かな怒りを纏ってファイルに写っているハルトマン議長の写真を睨みつけ
「エリィ…………………」
「……………………」
ロイドとティオはそれぞれ心配そうな表情でエリィを見つめていた。
「………感慨に浸かるのは早い。この黒いファイルによればグノーシスを製造している場所は病院ではなく別の場所のようだ。そして出荷リストによれば………マフィア以外にもかなりの量がどこかに流れているらしい。」
「………ああ。どうやら”彼”はここ以外にも拠点を持っていることになる………ひょっとして行方不明の人達はそこに………?」
銀の話に我に返ったロイドは頷いた後考え込み
「………あり得そうですね。一体どこにあるんでしょう………?」
「恐らくクロスベル州内であるのは確かだと思うのだけど……」
「その、マフィア以外の卸し先ってのも気になるな。おい、まさか”黒月”とかいうオチじゃねえだろうな………?」
「うふふ、もしそうだったら”黒月”も一緒に検挙できるわね?」
ティオとルフィナがそれぞれ考え込んでいる中ランディは目を細めて銀に問いかけ、レンは意味ありげな笑みを浮かべて銀を見つめた。
「フッ、あのツァオがそんな物に手を出すほど可愛気があるものか。可能性があるとすれば、どこぞの野心的な製薬会社………もしくはテロリストや猟兵団、各国の諜報機関もあり得るだろう。」
「フン、確かにな………」
「つくづくクロスベルという地の特異性が恨めしくなるわね………」
「………ああ………――――こちらの白いファイルも確かめてみよう。」
黒いファイルを見終えたロイド達はまだ見ていない白いファイルに目を通し始めた。白いファイルにはなんとたくさんの子供達の写真が写っていた。
「………っ……!」
「こ、これは………」
「ふむ………6年前の”儀式”の被害者たちか。」
「この子達が………」
「………外道が………こんなものを………」
写真を見たティオは辛そうな表情になり、エリィは怒りの表情になり、銀は静かな様子を纏って呟き、ルフィナは辛そうな表情でファイルに写っている子供たちの写真を見つめ、ランディは静かな怒りを纏って呟いた。
「……………………………ごめん、ティオ、レン。中を確認していくぞ………」
「……謝らないでください。どうか……そのまま確認してください。」
「レンもティオと同じ意見よ。」
「ああ………」
ティオとレンの言葉に頷いたロイドをめくっていくと幼き姿のティオの写真を見つけた。
「………あはは………この頃の表情に比べたら………少しはマシになりましたよね?」
「………っ………」
「ティオ
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