【ハリー・ポッター】編
161 “みぞの鏡”
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魔法使い、ないしは魔女じゃ。……じゃが一年生の身空で、どうやってそこまで腕を上げたのか気になったのじゃよ」
アニーとハーマイオニーを二人を見流せば、二人は鷹揚に頷く。ゴーサインだった。
「……判った。ダンブルドア校長はあったりなかったり部屋≠ご存知ですか」
「ああ、あの部屋か。儂も以前使用した事がある。……尤もその時はトイレに行きたい≠ニ考えながら入ったら、大量のおまる≠ェある部屋に繋がってしもうたが」
ダンブルドア校長の諧謔にアニーとハーマイオニーが笑い、俺も釣られて笑ってしまう。
「そのあったりなかったり部屋≠フ応用で──効率的に呪文を覚えられる本がある部屋≠ノ入ってその本を模写して、その後は人より時間を24倍使える部屋≠ノ設定して、模写した本のもと練習していただけです」
隠すべき事でもないので開陳する。……もちろん幾らかの打算もある。
「……これを考えたのは?」
「ロンとアニーです、ダンブルドア先生」
「素晴らしい──いやはや、大変見事じゃ。……その智慧に敬意を表して、ミス・ポッター、ミスター・ウィーズリーの二人に30点ずつを与えよう」
ダンブルドア校長は心の底から感嘆している。50点を超える望外の加点だが、校則違反をしている現状では喜びにくい。……アニーを見れば、アニーも微妙な顔をしていた。
「ダンブルドア先生、良いのですか?」
「ああ良いとも、ミス・グレンジャー。……これはとても凄い発見じゃ…。儂だけでは露ほども考えもつかん事じゃよ。……ところで──最後にもう1つだけ聴いていいかの?」
そこでダンブルドア校長は一旦区切る。……俺達は示しあわせたかの様に頷いた。
「どうやって儂の位置を見付けたかを教えてくれんか?」
「これ≠ナす」
ポケットに隠していた“忍びの地図”をダンブルドア校長へと見せる。
「おお、これは──あまり好ましくない魔法が掛かっているようじゃな──ほれ」
ダンブルドア校長は“忍びの地図”を手に取ると多方向から観察しては、杖で地図≠叩く。……すると、みるみる内に元のぼろぼろの羊皮紙から【ホグワーツ魔法魔術学校】の全貌を表す地図となった。
……その様子にはダンブルドア校長でさえも驚いている様子だった。
「おお…。これは──製作者は≪パッドフット≫≪ワームテール≫──そして≪プロングス≫≪ムーニー≫…」
ダンブルドア校長は≪プロングス≫と≪ムーニー≫に何か引っ掛かりを覚えたのか、数秒だけ思案した様子を見せるも直ぐ様元の──好好爺然とした表情に戻った。
「これは恐らくジェームズが──ミス・ポッター、
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