暁 〜小説投稿サイト〜
普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ハリー・ポッター】編
161 “みぞの鏡”
[4/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
魔法使い、ないしは魔女じゃ。……じゃが一年生の身空で、どうやってそこまで腕を上げたのか気になったのじゃよ」

アニーとハーマイオニーを二人を見流せば、二人は鷹揚(おうよう)に頷く。ゴーサインだった。

「……判った。ダンブルドア校長はあったりなかったり部屋≠ご存知ですか」

「ああ、あの部屋か。儂も以前使用した事がある。……(もっと)もその時はトイレに行きたい≠ニ考えながら入ったら、大量のおまる≠ェある部屋に繋がってしもうたが」

ダンブルドア校長の諧謔(かいぎゃく)にアニーとハーマイオニーが笑い、俺も釣られて笑ってしまう。

「そのあったりなかったり部屋≠フ応用で──効率的に呪文を覚えられる本がある部屋≠ノ入ってその本を模写して、その後は人より時間を24倍使える部屋≠ノ設定して、模写した本のもと練習していただけです」

隠すべき事でもないので開陳する。……もちろん幾らかの打算もある。

「……これを考えたのは?」

「ロンとアニーです、ダンブルドア先生」

「素晴らしい──いやはや、大変見事じゃ。……その智慧(ちけい)に敬意を表して、ミス・ポッター、ミスター・ウィーズリーの二人に30点ずつを与えよう」

ダンブルドア校長は心の底から感嘆している。50点を超える望外の加点だが、校則違反をしている現状では喜びにくい。……アニーを見れば、アニーも微妙な顔をしていた。

「ダンブルドア先生、良いのですか?」

「ああ良いとも、ミス・グレンジャー。……これはとても凄い発見じゃ…。儂だけでは露ほども考えもつかん事じゃよ。……ところで──最後にもう1つだけ聴いていいかの?」

そこでダンブルドア校長は一旦区切る。……俺達は示しあわせたかの様に頷いた。

「どうやって儂の位置を見付けたかを教えてくれんか?」

「これ≠ナす」

ポケットに隠していた“忍びの地図”をダンブルドア校長へと見せる。

「おお、これは──あまり好ましくない魔法が掛かっているようじゃな──ほれ」

ダンブルドア校長は“忍びの地図”を手に取ると多方向から観察しては、杖で地図≠叩く。……すると、みるみる内に元のぼろぼろの羊皮紙から【ホグワーツ魔法魔術学校】の全貌を表す地図となった。

……その様子にはダンブルドア校長でさえも驚いている様子だった。

「おお…。これは──製作者は≪パッドフット≫≪ワームテール≫──そして≪プロングス≫≪ムーニー≫…」

ダンブルドア校長は≪プロングス≫と≪ムーニー≫に何か引っ掛かりを覚えたのか、数秒だけ思案した様子を見せるも直ぐ様元の──好好爺(こうこうや)然とした表情に戻った。

「これは恐らくジェームズが──ミス・ポッター、
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ