【ハリー・ポッター】編
160 “賢者の石”
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マイオニーが思案≠セ。
「……これ、一体どこで手に入れたの?」
「フレッドとジョージから借りて、ちょちょいのちょい≠チて、複製したんだけど──まぁ、この“忍びの地図”の入手ルートなんかはさておいて」
ハーマイオニーはすぐ思案顔から切り替え、俺の目を真っ直ぐ見ながら嘘は言わせないわ≠ニでも言いたげに真正面からそう訊いてきた。……ハーマイオニーに嘘は吐きたくないので、誤魔化し≠混ぜつつ、この“忍びの地図”の入手ルートを簡潔に語る。
……ちなみに、ちょちょいのちょい≠フ部分は“私のかわりはいくらでも(マイオルタナティヴ”で保険≠作った>氛氓ニなり、手元に100ガリオンほど有れば良いだけの俺は、地図のレンタル料としてフレッドとジョージには幾ばくかの金貨を渡したりもした。
閑話休題。
「……あれ…? でも、ロン、この足跡が人の歩いた奇跡だとしても人が歩くスピードが皆おかしくないかしら? ……何かずっと遅い…?」
「この別荘≠フ中では経過時間が24倍だから、相対的に外の経過時間は24分の1になるんだよ」
ハーマイオニーの疑問にアニーが答えているの傍目に、“忍びの地図”の中から[クィリナス・クィレル]と書かれている箇所を探すこと数十秒。
クィレル──だけではなく、この地図に載っている人物はアニーも言っていた様にいつもの25分の1程度≠ノまでその歩みを遅くしているので、クィレルの名前も割かし──等倍で歩かれている時よりは直ぐに見つかった。
「お、在った在った」
「[クィリナス・クィレル]に──」
「[トム・マールヴォロ・リドル]…?」
二人はトム・マールヴォロ・リドルって誰やねん≠ニな風に首を傾げている。……しかしお辞儀さん(ヴォルデモート)の学生時代の名前をバラすのはまだ早いので、アニーとハーマイオニーの疑問の焦点をずらしなが続ける。
「……二つの名前がずっと一緒にあるなんておかしいだろう? それでクィレルの名前をつぶさに追っていたから判った事なんだが──クィレルの野郎、ちょくちょく4階のあの廊下≠ノ足を運んでるっぽいんだよ」
「「………」」
唖然としているアニーとハーマイオニーを置いていく様に、更に「トム・マールヴォロ・リドル≠チて、汚い告げ口屋みたいな名前だしな」と付け加える。
「……ダンブルドア校長に言うべき──いや、ダンブルドアはあえて泳がせている…?」
「多分そうだろうな」
アニーの考察は、恐らくだが正鵠を射ている。……ダンブルドアなら、闇の魔法使い(おじぎさんのすうはいしゃ)の一匹や二匹簡単に見抜けるだろうから。
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