【ハリー・ポッター】編
157 クリスマスの冒険
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…。
「ロン、メリークリスマス。……プレゼント、大事に使わせてもらうね」
「メリークリスマス、アニー。……アニーのおはぎは早速美味しく頂いた」
談話室に降りてロンと軽く挨拶を交わす。……ロンから貰ったクリスマスプレゼントは検知不可能拡大呪文≠ェ掛けられたバッグで、とても有用な物だった。……これさえあれば荷物の持ち運びが大分楽になるので、ダーズリー家≠ナ悪目立ちせずに済むのはありがたい。
……ちなみに、ボクがロンに贈ったのはおはぎである。
閑話休題。
「……ところで、ロン。……こんな物に見覚えは無い?」
――「おいジョージ、アニーが面白そうな物を持ってるぜ」
――「びっくりしたプレゼントの開封か? 俺達も混ぜてくれよ」
「フレッドとジョージ、ちょっと静かに。……ちょいと改めさせてもらうよ──“ディティクト・マジック”」
ロンに銀色のモノ≠見せてみる。ロンはいきなり横合いからやってきたフレッドとジョージを諌めながら杖を一振りして【ゼロの使い魔】式の探査魔法を掛ける。
……軈てロンは何かを確める様に頷いた。
「これ、羽織った方が早いな。……アニー、この銀色≠ェアニーからしたら内側になるように羽織ってみてくれ。……変な魔法は掛かってないから大丈夫だ」
「……うん、判った──っ、ロンこれ…っ」
「こいつは凄い…。もしかしなくても“透明マント”かい?」
「すごいよ、アニー!」
ロンに言われた通りローブを着る様に羽織ってみると、ジョージ、フレッドの順番で沸き上がる。……ボクは宛ら飛頭蛮≠フ様な気分で──驚きのあまり言葉を見失ってしまう。
「しかもそれ本物≠セよ」
「ロン、それって…」
ロンの言葉でやっと意識を浮上させ──ボクがそこまで口を開くとロンは人差し指でボクの口を制する。……フレッドとジョージもロンの言葉の意味が判らなかったのか、ただただ首を傾げていた。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「……まぁ、こうなるとは思っていたけど…」
クリスマスをフレッドやジョージロンとばか騒ぎした深夜、早速“透明マント”を使う事となった。……どうしても“透明マント”を使ってみたい双子に頼まれた──否、頼みこまれたのだ。
―でもある意味運が良かったな、ジョージ―
―ああ、アニー様々だ―
――俺達、4階の右側の廊下≠ノ行ってみたいんだ――
(果たしてこれは上手な使い方≠ノなるのか…)
手紙に書かれていた[上手に使いなさい]と云う一文を思い出し──早速校則違反に使う事になってしまった事に、軽く良心の呵責に苛まれる。……行くこと
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