第92話
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あの、リウイ様。少し気になる事があるのですが………」
その時、金髪の女性の容姿によく似た金髪で黒を基調とした服を着た女性が男性に申し出
「なんだ?」
「その………ウルスラ病院の方角から”魔”の気配が感じるのです………それもかなり強く。」
「何?………………」
女性の話を聞いた男性は眉を顰めた後、ウルスラ病院の方向を見つめてしばらくの間黙り込み
「……どうやらそのようだな。イリーナ、ペテレーネ、ティア。お前達も感じたか?」
真剣な表情で呟いた後、金髪の女性や夕焼け色の女性、蒼髪の女性に尋ね
「はい。………確かに感じます。とてつもない”魔”の気配を。」
「そんな……前に来た時は感じなかったのに……」
「……一体何が起こっているのでしょう………?」
尋ねられた金髪の女性は頷いた後真剣な表情になり、夕焼け色の髪の女性は驚き、蒼髪の女性は不安そうな表情をした。
「………バス停に並んで待っている多くの者達も気になるな。ウルスラ病院に向かうバスは頻繁に来ていると聞いていたが………―――エクリア。」
「はい。」
男性に言われた金髪の女性は頷いた後、バス停の前に並んでいる人達に近づき
「すみません。もしかしてまだバスは来ていないのですか?」
バス停に並んでいる青年の一人に尋ねた。
「ああ、そうみたいだな。俺も1時間近く前から待ってるんだがまだ来なくてっさ。困ったな………もう面会時刻を過ぎる時刻にかなり近づいているよ。」
「そうですか…………」
青年の答えを聞いた女性は頷いた後、男性達の元へ行き
「……どうやらバスはかなり遅れているようです。既に予定時刻の1時間近くは遅れているそうですから………確実に”何か”あったかと。」
真剣な表情で男性達に報告した。
「そうか……………よし、このまま徒歩で病院に行くぞ。恐らくウルスラ病院方面で”何か”が起こっている。急ぎ足で街道を突破する。全員、遅れるな。」
「「「はい!」」」
「お母様……どうかご無事で……」
そして男性達もロイド達の後を追うかのように街道を歩き始めた。そしてさらにその50分後、多くの女性達と大男と共に金髪の青年が空港から出てきた。
「ガッハハハハッ!ようやく着いたぞ………クロスベル!匂う………匂うなあ………面白い匂いが!」
「お前が言うと洒落にならんからな………やれやれ。どんな事が起こるのやら。」
豪快に笑っている大男の隣にいる金髪の青年は溜息を吐いた後、苦笑し
「ううっ………頼みますから、着いた早々厄介事に首を突っ込まないで下さいよ、ギュランドロス様!特にこのクロスベルという土地は調べた限り”色んな意味”で厄介なんですからね!」
「
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